【完全ガイド】マンションのフェンス取り替え工事:費用相場・法規制から優良業者の見極め方まで
更新日:2026年04月28日(火)
マンションの専用庭やバルコニーにフェンスを新設・交換したいと考える方は多いですが、マンションでの外構リフォームは戸建て住宅とは全く異なります。 「自分の部屋の庭だから自由にできるだろう」という考えは大きな落とし穴です。マンションには「共用部分」という複雑な権利関係や、消防法に基づく厳格な避難経路の確保など、越えなければならない法的なハードルが多数存在します。 本記事では、不透明になりがちな工事費用の本当の相場から、素材選びのコツ、絶対に守るべき法規制、そして悪徳業者を避け、プロの知見を賢く活用するための戦略について解説します。
- 本記事のポイント
- フェンス取り替え費用の「本当の相場」と内訳
- 素材選びの最適解:機能とコストの比較
- 絶対に知っておくべき「マンション特有の法規制」
お問い合わせ件数、数千組合様以上!
修繕のプロにぜひお任せください!!

Webから無料相談
専門家に相談する
フェンス取り替え費用の「本当の相場」と内訳
フェンス工事の費用は「商品代金」だけではありません。見積もりを正確に読み解くには、その内訳を知ることが重要です。
費用の3大構成要素
見積もりは主に以下の3つで構成されます。
材料費(約40〜50%)
フェンス本体、支柱、基礎ブロックなどの資材代。目隠し効果が高い(隙間がない)フェンスほど高額になります。
工事・施工費(約35〜45%)
古いフェンスの解体、穴掘り、基礎の打設、組み立てを行う職人の技術料と人件費です。
諸経費・付帯費用(約10〜15%)
資材の運搬費、コインパーキング代、廃棄物の処分費、交通誘導の警備員費用などが含まれます。
施工範囲・内容別の総額相場(目安)
長さが長くなるほど総額は上がりますが、1メートルあたりの単価は割安になる傾向があります。
施工場所・内容 | 費用の目安 | 備考・変動要因 |
部分設置(約5m) | 10万円~15万円 | 職人の拘束費により1m単価は割高 |
標準設置(約10m) | 20万円~30万円 | 材料費と工事費のバランスが最も良い規模 |
外周全体(約20m) | 40万円~60万円 | 1m単価は下がるが総額は高額になる |
バルコニー手すり交換 | 10万円~30万円 | ※別途、高所作業用の「足場代(10万〜20万円)」が必須となるケースが多い |
素材選びの最適解:機能とコストの比較
プロジェクトの目的(目隠し、風通し、デザイン性)に合った素材を選ぶことが、予算最適化の第一歩です。
フェンス素材別の特徴と1mあたりの単価目安
素材 | 1m単価目安 | 主な用途・特徴 | デメリット・注意点 |
スチールメッシュ | 8,000円~12,000円 | 境界の明示、風通し抜群、低コスト | 視線を遮る目隠し効果は皆無 |
アルミ形材 | 18,000円~35,000円 | 現在の主流。錆びにくくデザイン豊富 | 特になし(コストと性能のバランスが最も良い) |
樹脂・人工木 | 25,000円~50,000円 | 木の質感でメンテ不要(完全な目隠し用) | 風の抵抗を直接受けるため、強固な基礎工事が必須 |
アルミ鋳物 | 30,000円~70,000円 | 洋風の複雑な装飾など高級感に特化 | 非常に高額であり、目隠し用途には不向き |
絶対に知っておくべき「マンション特有の法規制」
マンションの外構工事における最大の壁が、法律と管理規約です。これを無視すると、工事後の「強制撤去(原状回復)」という最悪の事態を招きます。
専用庭・バルコニーは「共用部分」である
1階の専用庭や各部屋のバルコニーは、個人の持ち物(専有部分)ではなく、「専用使用権のある共用部分」です。 マンション全体の防犯性や断熱性を上げる計画修繕を除き、個人の希望でフェンスを取り替える費用は「自己負担」となります。しかし、共用部分である以上、勝手に工事を進めることは規約違反です。必ず管理組合へ設計図面や工程表を提出し、理事会の正式な承認(許可)を得てから、近隣への挨拶を済ませて着工しなければなりません。
消防法に基づく「避難経路」の確保
フェンス設置において、管理規約以上に絶対的なのが「消防法」です。バルコニーや専用庭は、非常時の重要な避難経路(命綱)です。
開放性の確保
バルコニーを部屋のように完全密閉することは違法です。手すりの上端から上階の天井まで「110cm以上」の空間を開けるなどの厳しい規制があります。
隔て板(パーテーション)を塞がない
隣室との境にある薄い板は、蹴り破って逃げるための避難設備です。この前にフェンスを建てたり、物を置いたりしてはいけません。(通過のために幅60cm以上、高さ120cm以上の空間が必須)
避難ハッチのクリアランス
床の避難ハッチの周囲60cm以内には、フェンスの支柱や室外機を設置することは禁止されています。足掛かりになるような配置もNGです。
費用を抑える戦略と「危険なDIY」の罠
予算内で理想のフェンスを実現するための実践的なアプローチをご紹介します。
素材の「メリハリ」配置
外周すべてを高価な目隠しフェンスにする必要はありません。リビングの正面など視線が気になる部分には「樹脂・人工木」を使い、見えない裏側の境界線には安価な「スチールメッシュ」を使うなど、素材を使い分けることで総額を劇的に圧縮できます。
自治体の補助金活用(ブロック塀撤去)
地震による倒壊を防ぐため、古いコンクリートブロック塀を解体して軽量フェンスにする場合、自治体から撤去費用の半額程度の補助金が出るケースが多いです。(※必ず「契約・着工前」の事前申請が必要です)
【警告】基礎を伴うDIYの致命的リスク
費用を浮かすためにDIYでフェンスを建てるのは極めて危険です。隙間のない目隠しフェンスは、巨大な風の抵抗(風荷重)を受けます。素人の浅い基礎工事では台風で容易に倒壊し、隣室の窓ガラスを割ったり通行人に怪我を負わせたりする多額の損害賠償リスクを背負うことになります。また、安全性を示す証明書が出せないため、管理組合の許可もまず下りません。
失敗しない!優良業者の見極め方とプロの活用
マンションの複雑なルールをクリアし、適正価格で工事を成功させるには、信頼できる専門業者を見つけることがすべてです。
「自社施工」であるか
協力業者に丸投げするブローカー企業ではなく、自社で職人を抱える業者を選びましょう。中間マージンが省け、要望が直接現場に伝わります。
相見積もりと内訳の透明性
「工事一式:30万円」とごまかす業者ではなく、材料費、基礎工事費、諸経費が細分化された見積書を出せるか確認してください。また、大幅な値引きで即決を迫る業者は、基礎工事での手抜きを隠している可能性が高いです。
法規制への深い理解と提案力(最重要)
「マンションの規約は確認されましたか?」「ここに建てると消防法の避難通路幅が足りなくなりますよ」と、素人が気づかない法的リスクを先回りして指摘してくれる業者こそが本物です。
監修者の考察
マンションのフェンスは、外の通路や隣地から視界を遮り、プライバシーを守る大切な外構の一つです。また、面積が広いためにエントランス同様建物の雰囲気を演出する重要な工作物でもあります。しかし、いざ改修しようとすると1階の専有部との関連性、比較的長い耐久性があるなど、故障や不具合が出るまでそのままになってしまうケースが多くあります。
ポイントは、改修費と防犯性、機能性、耐久性のバランスを考慮して、計画を進めることです。防犯性に関しては、侵入を容易に行えないことなどをチェック、機能性は、外部からの視線をどのくらい防ぐ必要があるのか、耐久性は、期待耐用年数はどれくらいかなどを検討します。
フェンスに関しては、既成の製品でバリエーションが豊富にあり、デザインも良いものが増えてきています。価格面に関しては、製品を安価に入手できるルートがある事業者を複数社比較することをお勧めします。事業者によって、得意なメーカーが違ったりします。入荷しやすい商品と価格が違いますので、パンフレットやその会社の特徴などをヒアリングしながら、見積もりを取得するとより良い計画ができるでしょう。
大規模修繕の支援サービス「スマート修繕」
- 「スマート修繕」は、一級建築士事務所の専門家が伴走しながら見積取得や比較選定をサポートし、適正な内容/金額での工事を実現できるディー・エヌ・エー(DeNA)グループのサービスです。
- ボリュームゾーンである30~80戸のマンションのみならず、多棟型やタワーマンションの実績も豊富で、社内にはゼネコン、修繕会社や修繕コンサルティング会社など出身の建築士等が多数いますので、お気軽にご相談ください。
- 事業者からのマーケティング費で運営されており、見積支援サービスについては最後まで無料でご利用可能です。大手ゼネコン系を含む紹介事業者は登録審査済でサービス独自の工事完成保証がついているため、安心してご利用いただけます。
電話で無料相談
24時間対応通話料・相談料 無料
Webから無料相談
プロの相見積もりで修繕費を大幅削減!
- 代表
- 豊田 賢治郎
- 入会団体
- 日本経済団体連合会(経団連)
- 登録
- 一級建築士事務所 東京都知事登録第66294号
- 資本金
- 8億4,996万0,994円(準備金含む)
- 主要投資家
- ディー・エヌ・エー(DeNA)
最大手VCであるJAFCOが運用するファンド
グローバル・ブレインがJR東日本、西武ホールディングス、芙蓉総合リース等の資金を運用するファンド
ミダスキャピタルグループであるDual Bridge Capitalが 運用するファンド - 本社
- 東京都港区赤坂5-2-33 IsaI AkasakA 510
- 宮城オフィス
- 宮城県仙台市青葉区花京院2-1-61 オークツリー仙台 1F
- 神奈川オフィス
- 神奈川県横浜市港北区新横浜2-3-12 新横浜スクエア 14F
- 愛知オフィス
- 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋 21F
- 大阪オフィス
- 大阪府大阪市中央区安土町2-3-13 大阪国際ビルディング 31F
- 兵庫オフィス
- 兵庫県神⼾市中央区御幸通8-1-6 神⼾国際会館 22F
- 福岡オフィス
- 福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP博多ビル 3F
- 子会社
- 株式会社高速エレベーター
本記事の著者

鵜沢 辰史
信用金庫、帝国データバンク、大手不動産会社での経験を通じ、金融や企業分析、不動産業界に関する知識を培う。特に、帝国データバンクでは年間300件以上の企業信用調査を行い、その中で得た洞察力と分析力を基に、正確かつ信頼性の高いコンテンツを提供。複雑なテーマもわかりやすく解説し、読者にとって価値ある情報を発信し続けることを心掛けている。
本記事の監修者

酒井 智明
設計コンサルタント会社の役員を経て入社。これまでに500戸超・35階以上のタワーマンション(ツインタワー含む)8棟や、総戸数1,500戸・11棟を超える団地型マンション、さらに50~100戸規模の中規模マンションまで幅広く設計を手がける。携わった総戸数は8,000戸以上、工事金額は110億円を超える豊富な実績を有する。スマート修繕では主に大型案件の大規模修繕および給排水設備の更新工事を担当し、実務に裏打ちされた専門的な視点から記事を監修。
一級建築士,一級建築施工管理技士,一級管工事施工管理技士,一級土木施工管理技士
24時間対応通話料・相談料 無料

.jpg&w=3840&q=75)
.jpg&w=3840&q=75)
.jpg&w=3840&q=75)
.jpg&w=3840&q=75)
.jpg&w=3840&q=75)