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マンション大規模修繕で室外機移設が必要に?費用相場・負担区分・注意点を解説

更新日:2026年02月19日(木)

マンションの大規模修繕でエアコン室外機の一時移設が必要になると、「費用はいくらで誰が負担するの?」と不安になります。 本記事では、移設が必要な理由や費用相場、負担区分、トラブル防止策から、特殊ケースへの対処法や注意点までわかりやすく解説します。

本記事のポイント
  • 室外機を移設する必要性と工事時の基本的な注意点を理解できる。
  • 室外機移設の費用相場と管理組合・住民の負担区分の考え方が分かる。
  • トラブル事例とその防止策を知り、工事をスムーズに進めるコツを学べる。

大規模修繕時に室外機の一時移設が必要となる理由

マンションの大規模修繕工事では、建物の外壁塗装やベランダ防水など外部全体にわたる工事が行われます。その過程でベランダに置かれたエアコンの室外機が作業の妨げになったり、室外機自体が工事対象となったりすることが少なくありません。

例えば外壁塗装では塗料が室外機に付着しないよう移動または養生(カバーで保護)を行います。また、ベランダ床の防水工事やひび割れ補修では、床面に設置した室外機を一時取り外さないと作業できない場合があります。

さらに足場の設置にも室外機の場所が影響し、室外機があると足場が組みにくいケースもあります。加えて、建物の配管更新工事や電気設備工事の際にも、室外機を一時移動しておかないと設備にアクセスできないことがあります。

このように、大規模修繕では室外機を一時的に移設する必要性が高いです。施工会社によっては、住民の代わりに室外機を仮移設(仮置き)してくれるのが一般的です。移設しないまま残しておくと、作業員が室外機を踏み台代わりに使ってしまい故障やトラブルの原因となる恐れもあります。大切なエアコンを守り、工事を安全に進めるためにも、室外機の一時移動は必要な対応といえます。

室外機移動に伴う費用相場とその内訳

室外機を移設する場合の費用は、一般的に1台あたり数万円程度を見込んでおきましょう。専門業者による取り外し・再設置の標準的な料金はおよそ1万5,000円~3万円程度が相場です。ここには冷媒ガスの回収・再充填や配管の脱着といった基本作業が含まれます。加えて、配管が劣化しており交換が必要な場合はさらに1万円以上の追加費用が発生しま。

また、高所での作業や特殊な方法で設置された室外機の移動には、通常より手間がかかるため別途見積もり(追加料金)となることが一般的です。

複数台の室外機がある場合、基本的には台数分の費用がかかります。例えば2台なら単純計算で2倍程度の費用になります。ただし同じ条件でまとめて作業するため、業者によっては複数台割引や一括対応で多少割安になるケースもあります。事前に見積もりの際に台数を伝え、一括工事による費用メリットがないか相談すると良いでしょう。

実際に見積もりを取って確認することが大切ですが、目安として1台あたり1~3万円程度を準備しておけば、大半のケースで対応できるでしょう。

室外機移動費用の負担区分:居住者負担と管理組合負担の考え方

室外機移設費用の負担は、管理組合と各居住者どちらが負担するかがしばしば問題になります。基本的には、室外機が各自の設備であることから居住者が自己負担すると定めるケースが多い一方、修繕工事を円滑に進めるため管理組合が修繕積立金から費用を負担するケースも見られます。

前者は室外機が共用スペースに設置した私物であるとの考えによるもの、後者は共用部分工事の一環として扱う方が住民の協力を得やすいとの判断です。工事計画段階でどちらが負担するか明確に決め、全住民に周知しておくことがトラブル防止につながります。

室外機移設に関するよくあるトラブルと防止策

大規模修繕における室外機移設では、事前の説明不足や連携ミスから様々なトラブルが発生しがちです。ここでは、ありがちなトラブル事例とその防止策を紹介します。

費用説明の不足による金銭トラブル

工事前の説明会で室外機移設に費用がかかることや金額の目安が示されず、工事途中で突然「室外機移設に○万円の負担をお願いします」と通知されるケースがあります。住民からすれば寝耳に水で、不満や反発を招きかねません。防止策として、事前説明会で費用負担の有無と金額レンジを明示し、質疑応答の場を十分に設けることが大切です。「費用を管理組合が持つのか個人負担か」「負担額の上限はいくらか」などをあらかじめ共有しましょう。

管理組合は見積もり段階で費用項目と負担方法を詳細に確認し、後出しにならないよう計画に盛り込む努力が必要です。また、個人負担が発生する場合は支払い方法や期限も事前に取り決めて周知しておき、費用の未払いによるトラブルを防ぎましょう。

業者との連携ミスによる機器トラブル

施工会社と空調業者との連携不足で、室外機の取り外し・再設置に不備が生じる例です。移設作業後にエアコンの効きが悪くなる、冷媒ガス漏れなど不具合が発生し責任の所在でもめるケースも考えられます。防止策として、信頼できる空調専門業者に依頼し、施工会社との間で役割分担や作業手順を明確にしておくことが重要です。管理組合が一括して専門業者を手配し、全住戸の室外機脱着を統一ルールで行うようにするとトラブルが減ります。

また、作業前後に室外機やエアコンの状態を点検し、必要に応じて写真を撮って記録しておくことも有効です。万一不具合が起きた際に迅速に原因究明し対応できるよう、施工会社と空調業者双方のアフターフォロー体制も確認しておきましょう。

居住者の協力不足・意思疎通のトラブル

工事日程の周知漏れや、在宅が必要な作業日の調整ミスにより、一部の住戸で室外機の脱着が予定通り行えない問題も起こり得ます。例えば、在宅者がおらず作業ができないといった事態です。防止策として、説明会の複数回開催や文書配布などで周知徹底し、各住戸の都合をアンケートして作業日程を調整するなど、丁寧なコミュニケーションを図ることが重要です。日中不在がちな家庭には個別に連絡を取り、事前に同意と協力を得ておく工夫も必要です。

居住者・管理組合双方が知っておくべき注意点

室外機移設工事を円滑に進め、トラブルを避けるために、居住者側・管理組合側それぞれが事前に知っておくべきポイントを整理します。

管理組合側の注意点

事前説明と同意取得の徹底

室外機をなぜ動かす必要があるのか、どういった方法で行うのか、工事中エアコンが使用不可になる期間や費用負担の有無など、重要事項は着工前に必ず全住民に説明し、理解と同意を得ておきます。説明会では図や写真を使い平易な言葉で伝え、質問にも丁寧に回答しましょう。参加できなかった人にも資料配布や個別説明を行い、全員の周知を図ります。

スケジュールと連絡体制の明確化

ベランダに関わる工事日程(高圧洗浄や防水塗装の日程など)を事前にカレンダーで示し、その間はエアコン室外機が使えない可能性を伝えます。工事中、予定変更や追加作業が発生した場合に迅速に連絡できるよう、各住戸への連絡手段(掲示板・回覧板やメール連絡網等)を整えておきます。

専門業者との連携

経験豊富な空調設備の専門業者に作業を依頼し、室外機の脱着やガス補充などはプロに任せます。施工会社と専門業者の間であらかじめ役割分担を取り決め、責任の所在を明確にしておきましょう。万一トラブルが起こった際の補償や修理対応についても契約時に定めておくと安心です。

居住者側の注意点

事前準備の徹底

ベランダの私物は事前に片付ける必要があります。植木鉢や物置などと同様に、室外機周りも作業しやすいよう整理しておきましょう。基本的に室外機自体は業者が移設してくれますが、周囲の障害物は各自で撤去する必要があります。

エアコン使用制限への備え

工事中はエアコンを数日間使用できなくなることがあります(目安3~4日、工程によっては1週間程度)。夏場や冬場に工事が重なる場合は、代替手段を準備しましょう。冷房なら扇風機やスポットクーラー、暖房なら電気ヒーターを用意する、あるいは工事期間中だけ親戚知人宅へ避難するなどの対策も検討してください。

勝手な移動・DIYはNG

エアコンの専門知識がないまま自力で室外機を動かすのは危険です。冷媒ガスが漏れて故障する恐れが高いため、必ずプロに任せてください。工事期間中に「邪魔だから」と電源コードを外して動かすことも絶対に避けましょう。

室外機が移動できない・特殊設置されている場合の対応例

中には、室外機の設置方法が特殊で簡単に動かせないケースもあります。例えば、室外機が天井から吊り下げられていたり、屋根の上に固定されている場合、通常のベランダ床置きより移設作業が難しくなります。また、設置場所が狭小で人が入れない、重量が大きい業務用機器で簡単に動かせない、といった場合も考えられます。こうした場合、移設に必要な費用が高額になったり、最悪移動自体ができないケースもあるのです。

対応策としては、まず専門業者に事前調査を依頼して最適な方法を検討してもらうことが挙げられます。例えば天吊り型であれば、足場から作業員がアクセスして壁から一時的に外すか、足場解体後に再設置するなど特別な手順が必要になります。費用も通常よりかかるため、管理組合と相談して追加費用の負担方法を決めておく必要があるでしょう。

室外機がどうしても動かせない場合は、その部分の工事内容を調整する選択もあります。例えば、壁面固定型で外せないならブラケット(金具)周りの塗装は最小限に留める、屋上設置で重量物なら防水シート施工時にそこだけ既存を活かす、などです。

もちろん理想的ではありませんが、工事を優先するか設備を優先するかの判断となるため、管理組合と居住者で十分協議して決める必要があります。

他の工事(給湯器・配線工事など)と絡む場合のコスト増の可能性

大規模修繕工事ではエアコン室外機以外にも、給湯器や建物の配管・配線更新工事などが同時期に行われることがあります。その際、工事項目が重なることで費用や手間が増える可能性にも注意が必要です。

例えば、ベランダにガス給湯器が設置されている場合、外壁塗装や防水工事の際に給湯器も一時的に取り外す必要が生じることがあります。当然ながらその給湯器の脱着費も別途発生し、エアコン室外機と同様に各戸で手配・負担するのが基本です。エアコンと給湯器の両方を足場設置中に外す場合、空調業者とガス設備業者の調整が必要となり、トータルの費用が増加する可能性があります。管理組合は見積もり段階でこうした付帯設備の扱いについても業者と打ち合わせ、追加費用の発生有無を確認しておきましょう。

また、建物の電気配線工事(幹線や共用部照明の更新など)が同時に行われる場合も、エアコンの専用コンセントや配線ルートに影響が出る可能性があります。その結果、エアコン周りの電気工事(専用コンセントの一時取り外し・再設置等)が必要になれば追加費用につながります。さらに、BS・CSアンテナの撤去・再設置やインターホン配線の更新など、他の設備工事が重なると各戸の作業箇所が増えて工期延長や人件費増加を招く場合もあります。

コスト増を抑えるコツは、工事範囲の全体像を把握し、同時施工の計画を最適化することです。一度の足場設置で複数の工事をまとめて行うのは効率的ですが、その中で個人設備(エアコンや給湯器)の扱いも考慮し、余計な二重作業が発生しないようスケジュールを組んでもらいましょう。

必要であれば「ここまでは共用部工事(管理組合負担)、ここから先は専有部分工事(個人負担)」と線引きを明確にして契約書に記載することも大切です。そうすることで、後から「それは個人負担です」と言われて慌てる事態を防げます。

まとめ

マンション大規模修繕時のエアコン室外機移設について、理由や費用、負担区分からトラブル防止策、注意点、特殊ケースの対応や他工事との関係まで幅広く解説しました。大規模修繕はマンションの資産価値を守る大切な工事ですが、日々の暮らしに直結する室外機の扱いは住民にとって大きな不安材料です。

本記事で紹介したポイントを押さえておけば、「工事中にエアコンが使えない!」「予想外の費用を請求された!」といったトラブルを未然に防ぎ、スムーズに工事を乗り切ることができるでしょう。

重要なのは、管理組合と居住者の十分なコミュニケーションです。事前にルールや予定を共有し、専門業者と連携して丁寧に対応することで、皆が納得し協力できる環境を作れます。大規模修繕の成功に向けて、エアコン室外機移設に関する知識と対策をしっかりと身に付け、万全の準備を進めてください。

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本記事の著者

鵜沢 辰史

鵜沢 辰史

信用金庫、帝国データバンク、大手不動産会社での経験を通じ、金融や企業分析、不動産業界に関する知識を培う。特に、帝国データバンクでは年間300件以上の企業信用調査を行い、その中で得た洞察力と分析力を基に、正確かつ信頼性の高いコンテンツを提供。複雑なテーマもわかりやすく解説し、読者にとって価値ある情報を発信し続けることを心掛けている。

本記事の監修者

遠藤 七保

遠藤 七保

大手マンション管理会社にて大規模修繕工事の調査設計業務に従事。その後、修繕会社で施工管理部門の管理職を務め、さらに大規模修繕工事のコンサルティング会社で設計監理部門の責任者として多数のプロジェクトに携わる。豊富な実務経験を活かし、マンション修繕に関する専門的な視点から記事を監修。

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