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マンションのインターホン交換の時期、費用、コストダウン方法について解説

更新日:2025年07月14日(月)

インターホンは、居住者の安全を守るうえで重要な役割を果たしています。マンションでは、自動火災報知設備と連携し、火災発生時にインターホンから警報される機能や、緊急時には全戸に一斉放送を流すことができるなど、インターホンは、万一の非常事態に欠かすことのできない設備です。 マンションのインターホンにも耐用年数(約15年)があり、交換時期が遅れると不測の事態を招く恐れがあります。適切な交換時期にマンションにとって最適な機能を備えるインターホンに交換することが、安心、安全な暮らしにつながります。 交換費用は10万円~18万円(税別)が一般的です。機種や工事内容、各種事情により金額は大きく変わります。 この記事では「インターホンの種類」、「耐用年数(適切な交換時期)」、「交換・リニューアル費用」、「コストダウン方法」などについて紹介します。

本記事のポイント
  • インターホンのタイプ/メーカー等が分かる。
  • インターホンの耐用年数(約15年)と適切な交換時期が理解できる。
  • インターホン交換費用の相場やコストダウン方法が明確になる。

マンションのインターホンの種類

システム構成|集合住宅システム(オートロック式)と住戸完結システム

【集合住宅システム(オートロック式)】

集合住宅システムとは、オートロック式の集合玄関に対応したマンションやアパートなどの集合住宅用インターホンシステムです。

マンションの共用部であるエントランスにオートロック式の集合玄関機が設置され、各住戸の居室内に連動したインターホンが備え付けられています。居室内でエントランスの呼び出しに応え、エントランスのロックを解錠することができます。

集合住宅システムは、マンション全体でひとつのシステムになっており、自動火災報知設備などと連携させることが可能です。各個人で新しいインターホンに交換することはできません。

【住戸完結システム】

住戸完結システムとは、各住戸の玄関外に子機を設置する独立したインターホンです。

マンションの共用部であるエントランスには、オートロック式の集合玄関機は設置されていません。集合住宅システムとは異なり、配線工事が不要なワイヤレス(無線)インターホンを自分で交換するなど、管理組合によっては各戸で新しいインターホンに交換できる場合(※)があります。

※マンションによっては共用部分の扱いとなるため、管理規約を確認してください。各個人で新しいインターホンに交換することが可能な場合にも、マンション全体でまとめて交換することで1戸あたりの工事費用を安く抑えることができます。居住者にアンケートを取り意見を集め、マンション全体で一斉に交換・リニューアルすることをおすすめします。

主要メーカー「パナソニック」と「アイホン」の機器の種類

マンションやアパートなどの集合住宅用インターホンのメーカーは、「パナソニック」と「アイホン」の2社による寡占状況となっています。

「パナソニック」、「アイホン」各メーカーそれぞれの機種で機能や特性が異なりますが、「パナソニック」、「アイホン」どちらも多機能で高品質なインターホンを販売しています。「パナソニック」と「アイホン」の代表的な機種をピックアップして、紹介します。

【パナソニック(Panasonic)】

Clouge(クラウジュ)

  • アイホンの「dearis(ディアリス)」相当のスペック
  • フルフラットの大きなボタンで、操作しやすいデザイン
  • 見やすい画面や履歴表示、聞き取りやすさも向上し、高齢化社会にも対応した仕様
  • 動画録画機能で、不在時に録画された来訪者の顔と用件を後から再生して確認可能
  • 災害時などでの緊急放送が、停電時でも対応可能
  • スマートフォンやタブレットで来訪者の確認や通話、共同玄関の解錠操作ができる

Windea(ウィンディア)

  • 日常使用する通話・解除ボタンは独立した大きなボタンで使いやすさに配慮
  • スリムでシンプルなボディは、住戸に自然と溶け込むスマートなデザイン
  • 簡易火災放送機能で、火災発生を全住戸にお知らせ
  • 共用部カメラモニター機能で、共用部に設置したカメラ映像を最大8ヶ所まで自宅で確認できる(ブラウザー機能付のみ対応)

【アイホン】

dearis(ディアリス)

  • パナソニックの「Clouge(クラウジュ)」相当のスペック
  • 凹凸のないスタイリッシュなデザイン
  • 7型ワイドタッチパネル画面を採用
  • オートズーム機能で来訪者を自動でズームアップ
  • 自動火災報知設備と一体化、火災発生時に出火階、部屋番号情報を音声でお知らせ
  • スマートフォンやタブレットで来訪者の確認や通話、共同玄関の解錠操作ができる

インターホンの機能・仕様

マンションのインターホンのメーカー(パナソニックまたはアイホン)、機種を選ぶ際には、どのような機能が備わっているかを確認し、マンションに最適な機種を選択することが大切です。

インターホンの機能として最初に挙げられるのが、カラーモニターシステムです。これは、訪問者の顔をカラー映像で確認できるインターホンで、通常、LCDパネルを使用しています。そのため、昼夜問わず鮮明な映像を提供し、訪問者の識別を容易にします。

カラーモニターシステムには、シングルカメラとダブルカメラの2種類があります。

【シングルカメラ】

シングルカメラは、集合玄関機のみカメラ付きで、住戸ドア前の子機は通話(コール)のみです。マンションの共用部であるエントランスに設置されているオートロック式の集合玄関機はカメラ付きのため、呼び出しをした相手の顔を確認しながら通話できます。住戸ドア前のインターホン子機はカメラ付きではないため、呼び出した相手とは通話のみで顔を確認することができません。

【ダブルカメラ】

一方、ダブルカメラは、集合玄関機と住戸ドア前の子機の両方がカメラ付きです。マンションの共用部であるエントランスに設置されているオートロック式の集合玄関機および住戸ドア前どちらも相手の顔を確認しながら応答することができます。

そのほか、インターホンの主な機能・内容は以下の通りとなります。
※メーカー、インターホンの機種によって異なります。

  • 全戸一斉放送機能:緊急放送の場合は、室内だけでなく住戸ドア前のインターホンからもアナウンスされ、廊下にいても確認することができます。
  • 動画録画機能:留守中の来訪者を動画で録画します。
  • プレーバック再生機能:エントランスに設置されているインターホンのボタンを押す前の3秒間と押してから2秒間の映像が子画面に表示されます。
  • 自画像投影機能:エントランスに設置されているインターホンの前に立つと来訪者自身を自動で表示します。

パナソニックやアイホンからは、これらの機能を備えた様々な種類のインターホンが販売されています。最近では、スマートフォンとの連携機能を持つインターホンも増えており、外出先からでも自宅の様子を確認したり、来訪者と通話することが可能になりました。防災、防犯、利便性の観点から、マンションで快適に住むことができるインターホンを選択しましょう。

マンションのセキュリティ対策、交換するメリットは?

オートロック式のインターホンとは、マンションの共用部であるエントランスに集合玄関機を設置し、各住戸の居室内に連動したインターホンが備え付けられており、居室内でエントランスからの呼び出しに応え解錠しなければエントランス内に入ることができないインターホン設備です。

オートロック式の集合玄関に対応した集合住宅用インターホンシステムを導入することで、自動火災報知設備と連携し、火災発生時に警報される機能を付けられるほか、緊急時には全戸に一斉放送を流すことができるなど、居住者の安心、安全な生活を守ることにつながります。平時においても、不審者の侵入を防ぎやすい、セールス・勧誘を断りやすい、空き巣に狙われにくいなどといったメリットがあり、防災、防犯の面で、インターホンはセキュリティ対策で重要な役割を果たします。セキュリティ関連では、賃貸物件を選ぶ際にも、オートロックがあるかどうかは重要な要素の一つとされることがあります。

マンションのインターホンの耐用年数

目安は15年(※)となります(出典:一般社団法人インターホン工業会)。

※24時間365日、休みなく稼働するインターホン設備は、機種や使用状況により異なります

※品質保証、故障対応等の期間ではありません

交換の目安となる15年を経過すると、経年劣化により故障発生率が高まり修理回数が多くなったり、突然の故障や万一の緊急時に作動しないといったリスクがあります。

また、各インターホンメーカーの修理用部品の保有期間は、生産終了後7年とされています。生産終了から7年経過してしまうと故障した場合に修理すらできなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

一般的にインターホンは設置後10~15年をめどにリニューアルをすることが適切な交換時期として推奨されています。

なお、能美防災(NOHMI)は、インターホンの生産を終了しています。能美防災のインターホンが付いているマンションは、故障したら修理ができないため、早めに交換を検討することをおすすめします。

マンションのインターホンの発注から納品までの期間と工事期間

【納期】

マンションのインターホンシステムは受注生産品となります。

メーカー発注から納品・工事着手までには約2~4ヶ月程度の期間を要します(2025年7月時点)。

【工事期間】

目安として、50戸のマンションの場合、
共用部工事:2日、専有部工事:5日、合計7日間となります。

各住戸室内に設置するインターホン親機を交換するために工事の立ち会いが必要になります。1戸あたり40分~1時間程度をめどに工事が行われます。ただし、これらはあくまで一般的な目安であり、具体的な期間は工事業者との打ち合わせにより異なることをご理解ください。

なお、工事期間中は、管理人室および警備会社への警報移報がされません。また、インターホンの使用が制限されるため、入居者に事前に説明しておくことが重要となります。

マンションのインターホン交換の費用相場

目安は戸あたり約10万円~18万円(税別)となります。

※インターホンの種類や機能、化粧パネルの設置有無、マンションの規模などにより異なります。特に、高性能な製品に交換する場合や、古い既存インターホンシステムから新しいインターホンシステムへ交換する際には高額になることがあります。

分譲マンションの場合、費用の負担は、各住戸内に設置する親機を区分所有者の自費で設置し、共用部に設置する子機は管理組合の費用で行うケース、またはすべてを管理組合の費用で行うケースがあり、費用負担は管理規約により様々ですが、一般的には集合住宅システムをマンションで一斉に更新する場合は、管理組合の費用で行われることが多くなっています。

マンションのインターホン交換・リニューアルに伴う費用を把握し、予算計画を立てることでスムーズな交換・リニューアルが可能となります。

コストダウンを実現するための3つのポイント

管理会社や既存事業者から提案されるインターホンメーカー(機種)、工事内容以外に、管理組合で複数の工事会社から相見積もりを取得することが大切です。

管理会社や既存事業者の提案だけに頼ってしまうと、気付かないうちに流通構造上のコスト増や不透明な価格設定となってしまうケースがあります。

コストを適正化しつつ、質の高いインターホンリニューアルを実現するための3つのポイントを紹介します。

流通に無駄がない事業者から相見積もりを取得する

インターホン交換の商流は、代理店 (0~複数)⇒ 工事会社 ⇒ 管理会社 ⇒ マンションの管理組合の流れとなっているケースが多く、流通階層が多ければその分コストアップしてしまいます。

しがらみがない事業者を選ぶ

マンションのインターホンリニューアル業界は、思った以上に「狭い業界」です。管理会社や既存事業者との関係性より、適正な見積もりを取得することができないという状況が少なからず発生してしまいます。

施工内容や機器の仕様は同等にもかかわらず、発注ルートを変えるだけで費用が30~50%安くなるケースもあります。

「価格」だけでなく「実績・対応力」も確認する

単に安いだけでは、施工品質などに問題が生じてしまう可能性があります。以下のような観点から、見積内容をしっかり比較しましょう。

・インターホン交換の施工実績が十分にあるか

・経営状況が安定しており、アフター対応にも信頼性があるか

・提案内容が、マンションの設備や居住者ニーズを正しく理解しているか

「スマート修繕」なら、適切な相見積で中間コストを排除

「スマート修繕」では、一次代理店+自社施工の工事会社を複数ご紹介可能です。設備選定や見積条件の整理、業者との調整まで、経験豊富な専門コンサルタントが無料でサポートいたします。

どうぞお気軽にご相談ください。

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  • 「スマート修繕」は、一級建築士事務所の専門家が伴走しながら見積取得や比較選定をサポートし、適正な内容/金額での工事を実現できるディー・エヌ・エー(DeNA)グループのサービスです。
  • インターホンのリニューアル工事の支援実績は多数(過去半年で数千戸分、2025年1月現在)。数百戸の多棟型マンションでの実績も複数あり。
  • 事業者からのマーケティング費で運営されており、見積支援サービスについては最後まで無料でご利用可能です。インターホンのメーカー系のを含む紹介事業者は登録審査済でサービス独自の工事完成保証がついているため、安心してご利用いただけます。

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本記事の著者

鵜沢 辰史

鵜沢 辰史

信用金庫、帝国データバンク、大手不動産会社での経験を通じ、金融や企業分析、不動産業界に関する知識を培う。特に、帝国データバンクでは年間300件以上の企業信用調査を行い、その中で得た洞察力と分析力を基に、正確かつ信頼性の高いコンテンツを提供。複雑なテーマもわかりやすく解説し、読者にとって価値ある情報を発信し続けることを心掛けている。

本記事の監修者

別所 毅謙

別所 毅謙

マンションの修繕/管理コンサルタント歴≒20年、大規模修繕など多くの修繕工事に精通。管理運営方面にも精通しており、アドバイス実績豊富。 過去に関わった管理組合数は2千、世帯数は8万を超える。 メディア掲載「WBS(ワールドビジネスサテライト)」、「NIKKEI NEWS NEXT」、「首都圏情報ネタドリ!(NHK)」、「めざまし8」、「スーパーJチャンネル」。

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