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マンションエントランス改修工事の完全ガイド|費用相場から資産価値を高めるデザイン・補助金まで

更新日:2026年04月28日(火)

マンションの「顔」とも言えるエントランス。住人が毎日通り、来客が最初に目にするこの場所は、築20年、30年と経過するにつれて、タイルのひび割れ、照明の暗さ、古びた掲示板、オートロックの不具合などが目立ち始めます。 エントランスの印象は、住み心地だけでなく、実はマンション全体の資産価値(売却価格や賃貸成約率)に直結する極めて重要なエリアです。中古物件を探す際、多くの購入希望者が「共用部の管理状態」でそのマンションの質を判断するため、エントランスが古臭いままでは、建物全体の評価を下げてしまいかねません。 本記事では、管理組合やオーナーが最も知りたい「マンションエントランス改修工事」の費用相場、現代のトレンドデザイン、オートロック導入の注意点、そして活用できる補助金について、2026年現在の最新情勢を踏まえて解説します。

本記事のポイント
  • マンションエントランス改修工事の費用相場(2026年最新)
  • 資産価値を最大化する「3つの改修トレンド」
  • 失敗しない改修工事のプロセスと合意形成

マンションエントランス改修工事の費用相場(2026年最新)

エントランスの改修費用は、単なる「化粧直し」から「構造・機能の刷新」まで、工事の範囲によって大きく変動します。2026年現在は、建築資材の高騰や人件費の上昇により、数年前の相場よりも15〜20%ほど高めに推移している点に注意が必要です。

工事内容別の費用目安

改修の規模

費用相場(税込)

主な工事内容の例

小規模(リフレッシュ)

150万〜400万円

照明のLED化、壁・床の部分補修、塗装、植栽の植え替え、サイン(看板)更新

中規模(リニューアル)

500万〜1,800万円

タイルの全面張り替え、自動ドアの交換、集合郵便受け(ポスト)や宅配ボックスの更新

大規模(フルリノベーション)

2,500万円〜

オートロックの新規導入、エントランスホールの拡張、ラウンジの新設、バリアフリー化

費用を左右する「隠れたコスト」

見積もりを確認する際、本体工事費以外に以下の項目が含まれているかチェックしましょう。

既存物の撤去・処分費

古いタイルや自動ドアの廃棄には意外とコストがかかります

仮設通路の確保費用

工事中も住人は出入りするため、安全な通路を確保するための仮設フェンスや警備員の配置費用が必要です

デザイン・設計料

大規模な改修では、建築士やデザイナーによる意匠設計料が総額の5〜10%程度かかるのが一般的です。

資産価値を最大化する「3つの改修トレンド」

いま、市場で「選ばれるマンション」になるためには、単に綺麗にするだけでなく、現代のライフスタイルに合わせた機能向上が不可欠です。

セキュリティと利便性の融合

築30年前後のノンオートロックマンションにとって、オートロックの導入は最も投資対効果(ROI)が高い工事です。

最新トレンド

物理的な鍵を使わない「ハンズフリー解錠」や「顔認証システム」の導入。両手に荷物を持っていてもスムーズに入館できる利便性は、若い世代やファミリー層に強く支持されます。

宅配ボックスの高度化

設置はもはや当たり前。2026年は「冷蔵機能付き」や「発送予約対応」など、多様化するEC需要に応えるスペックが求められています。

バリアフリーとユニバーサルデザイン

高齢社会において、エントランスの段差解消は「優しさ」ではなく「必須条件」です。

スロープの再設計

急すぎるスロープを緩やかに作り直したり、車椅子が回転できるスペースを確保したりすることで、将来的な介護リスクにも対応できます。

視認性の向上

足元の段差を照らすフットライトや、コントラストをはっきりさせたサイン計画は、視力の衰えた高齢者だけでなく、すべての人に安心感を与えます。

ホテルライクな空間演出(照明と素材)

「ただの通路」を「住まう喜びを感じる空間」に変える演出が、資産価値を劇的に高めます。

間接照明の魔法

直接的な蛍光灯から、天井や壁を照らす暖色系の間接照明に変えるだけで、コストを抑えつつ高級感を演出できます。

大判タイルと天然石の活用

面積の広い壁面に一点豪華主義で高級素材(大判セラミックタイルや天然石)を配置すると、第一印象が新築同様に生まれ変わります。

失敗しない改修工事のプロセスと合意形成

マンションのエントランス改修は「共用部」の工事であるため、区分所有者の合意形成が最大の難所となります。以下のステップを丁寧に踏むことが成功への近道です。

居住者アンケート(築15〜20年頃から)

「照明が暗くて夜が怖い」「ベビーカーで通りにくい」といった、実際の住人の不満を吸い上げます。

専門家による劣化診断

タイルの浮きや自動ドアの駆動部、防水状態など、目に見えない部分の傷みをプロがチェックします。

複数パターンのデザイン提示

「低コストプラン」「機能重視プラン」「高級化プラン」など、CGパース(完成予想図)を用いて、住人が完成後をイメージしやすいように提示します。

総会での決議

大規模な形状変更を伴う改修は、区分所有者の4分の3以上の賛成(特別決議)が必要になるケースがあります。管理組合の理事会が主導し、修繕積立金の活用計画を透明性を持って説明することが重要です。

2026年度版:活用できる補助金・助成金

高額な改修費用をすべて積立金で賄うのは大変です。国や自治体の支援制度を賢く活用しましょう。

バリアフリー改修助成

段差解消、手すり設置、スロープ新設に対し、多くの市区町村が工事費の3分の1〜2分の1程度を補助しています。

防犯対策助成金

オートロックの新規導入や防犯カメラの増設に対し、地域防犯の観点から助成が出る場合があります。

省エネ改修補助(LED・断熱)

共用部の照明LED化や、エントランスのガラスを断熱性能の高い複層ガラスに交換する場合、省エネ補助金の対象となる可能性があります。

【重要】

補助金の多くは、「工事着手前の申請」が絶対条件です。契約を結ぶ前に、自治体の窓口やコンサルタントに相談することを忘れないでください。

監修者の考察

マンションの顔であるエントランスなのですが、住民の方は毎日使っているがゆえにデザインなどにはこだわりがなくなっていることも多いです。

以前、築50年になるマンションのエントランスの改修を行いました。アプローチ庇の幕板は、スチール製で変形やさびが目立っていたものをヘアラインのデザインのステンレスへ、アルミ製の天井で白さびが目立っていたものを刷新しました。床は、スロープ部分に摩擦に強い長尺シートを採用し、エントランスに向かう面積の広い床タイルを落着きを与えるダーク色の300角タイルとしました。住民の方は高齢の方が多かったのですが、住み慣れた自分のマンションが新築のようにきれいになったと大変喜ばれていたことを思い出します。

計画には、管理組合の皆様のやる気と根気が必要になりますが、専門家をうまく活用し、デザインや見積取得に挑戦いただければと思います。期待以上の喜びとなにより住民の方の笑顔を感じることができるでしょう。

大規模修繕の支援サービス「スマート修繕」

  • 「スマート修繕」は、一級建築士事務所の専門家が伴走しながら見積取得や比較選定をサポートし、適正な内容/金額での工事を実現できるディー・エヌ・エー(DeNA)グループのサービスです。
  • ボリュームゾーンである30~80戸のマンションのみならず、多棟型やタワーマンションの実績も豊富で、社内にはゼネコン、修繕会社や修繕コンサルティング会社など出身の建築士等が多数いますので、お気軽にご相談ください。
  • 事業者からのマーケティング費で運営されており、見積支援サービスについては最後まで無料でご利用可能です。大手ゼネコン系を含む紹介事業者は登録審査済でサービス独自の工事完成保証がついているため、安心してご利用いただけます。

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会社概要
商号
株式会社スマート修繕
代表
豊田 賢治郎
入会団体
日本経済団体連合会(経団連)
登録
一級建築士事務所 東京都知事登録第66294号
資本金
8億4,996万0,994円(準備金含む)
主要投資家
ディー・エヌ・エー(DeNA)
最大手VCであるJAFCOが運用するファンド
グローバル・ブレインがJR東日本、西武ホールディングス、芙蓉総合リース等の資金を運用するファンド
ミダスキャピタルグループであるDual Bridge Capitalが 運用するファンド
本社
東京都港区赤坂5-2-33 IsaI AkasakA 510
宮城オフィス
宮城県仙台市青葉区花京院2-1-61 オークツリー仙台 1F
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神奈川県横浜市港北区新横浜2-3-12 新横浜スクエア 14F
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兵庫県神⼾市中央区御幸通8-1-6 神⼾国際会館 22F
福岡オフィス
福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP博多ビル 3F
子会社
株式会社高速エレベーター

本記事の著者

鵜沢 辰史

鵜沢 辰史

信用金庫、帝国データバンク、大手不動産会社での経験を通じ、金融や企業分析、不動産業界に関する知識を培う。特に、帝国データバンクでは年間300件以上の企業信用調査を行い、その中で得た洞察力と分析力を基に、正確かつ信頼性の高いコンテンツを提供。複雑なテーマもわかりやすく解説し、読者にとって価値ある情報を発信し続けることを心掛けている。

本記事の監修者

酒井 智明

酒井 智明

設計コンサルタント会社の役員を経て入社。これまでに500戸超・35階以上のタワーマンション(ツインタワー含む)8棟や、総戸数1,500戸・11棟を超える団地型マンション、さらに50~100戸規模の中規模マンションまで幅広く設計を手がける。携わった総戸数は8,000戸以上、工事金額は110億円を超える豊富な実績を有する。スマート修繕では主に大型案件の大規模修繕および給排水設備の更新工事を担当し、実務に裏打ちされた専門的な視点から記事を監修。

一級建築士,一級建築施工管理技士,一級管工事施工管理技士,一級土木施工管理技士

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