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屋上防水におけるアスファルト防水とは?種類・工法・費用・メリットを徹底解説

更新日:2025年07月31日(木)

本記事では、経験豊富な専門家の知見を踏まえ、屋上防水の定番であるアスファルト防水について、その基本原理から工法の種類、費用相場、他工法との比較、施工プロセスやメンテナンス方法まで網羅的に解説します。長寿命かつ信頼性の高い防水方法として注目されるアスファルト防水の魅力とポイントを徹底的に紹介します。

本記事のポイント
  • 100年以上の実績があるアスファルト防水の信頼性・構造・進化の背景を理解できます。
  • それぞれの施工法の特徴、メリット・デメリット、適用条件を網羅的に把握できます。
  • 選定基準、施工条件、改修方法、ライフサイクルコストまで、現場で役立つ判断材料を習得できます。

アスファルト防水とは?(防水の原理・歴史・広く使われる理由)

アスファルト防水とは、加熱して溶かしたアスファルトとシート状の防水材(アスファルトルーフィングシート)を交互に何層も重ねて防水層を形成する工法です。アスファルトを接着剤のように使い、防水シートを密着させることで強靭で水密性の高い層を作り出します。この工法は防水工事の中で最も古い歴史を持つ伝統的な工法です。その長い実績に裏打ちされた信頼性の高さから、現在でも公共施設や大型マンション、商業ビルなど広い屋上面積を持つ建物で多く採用されています。

アスファルト防水が広く使われてきた理由は、その優れた耐久性と防水性能にあります。アスファルトとシートを何層も重ねた防水層は厚みがあり、水の侵入を長期にわたり防ぎます。施工直後から防水効果を発揮し、雨にも強い点も特長です。さらに、押えコンクリート仕上げなど重ね塗りにも対応できるため、屋上を駐車場や屋上庭園として利用する場合にも適しています。こうした強みから「絶対的な実績のある防水工法」として位置付けられてきました。

一方で、従来からのアスファルト防水は高度な技能と手間を要するため、最近では改質アスファルトシートを用いた新しい工法も普及しています。改質アスファルトシートとは、従来のアスファルトにゴムや合成繊維等を混合して性能を高めた防水シートで、温度変化への耐性や耐久性が向上しています。これら改質シートを使うことで、後述するトーチ工法や常温工法といった施工の省力化・高性能化が実現し、改修工事でも採用が増えています。つまりアスファルト防水は、古くからの伝統工法に加え、新技術を取り入れながら現在まで進化し続けている防水方法なのです。

アスファルト防水の工法の種類

アスファルト防水には主に次のような工法(施工方法)の種類があります。建物の用途や現場環境に応じて最適な工法が選択されます。

熱工法

トーチ工法

常温工法

自着工法

それぞれの工法について、特徴や施工方法を詳しく見ていきましょう。

熱工法

熱工法(在来工法とも呼ばれます)は、アスファルト防水の中で最も古くから行われている伝統的な方法です。現場に設置した溶解釜でアスファルトを約200〜270℃に加熱・溶解し、液状になったアスファルトを下地やシートに流しながら複数の防水シートを貼り重ねていきます。

一般的に2層以上のシートを積層して密着性・耐久性を高めるのが標準的です。溶かしたアスファルトは冷えると短時間で固まり硬化するため、工期をあまり延ばさずに厚い防水層を形成できるメリットがあります。100年以上にわたる施工ノウハウが蓄積されており、「古くから伝わるスタンダードな工法」として絶大な信頼を誇ります。

メリット

熱工法は防水性能が非常に高い点が特筆されます。溶融状態のアスファルトが下地とシートを隙間なく密着させるため、水密性に優れた防水層が形成されます。またアスファルトが冷えてすぐ硬化するため施工後すぐに所定の防水性能を発揮でき、雨に強いのも利点です。長年の施工実績から信頼性が高く、耐用年数も15〜25年程度と長寿命でメンテナンス周期が長い点も魅力です。

デメリット

一方で熱工法にはいくつか注意すべき点があります。まず、作業時にアスファルトを高温で溶かすため大量の煙や独特の臭気が発生し、近隣環境への配慮が必要です。また、溶解釜やバーナーなど大掛かりな設備が必要で、常に火災や火傷のリスクを伴う危険性もあります。施工には高度な技能を持つ職人が不可欠ですが、近年そうした技術者が減少傾向にあり、対応できる業者が限られる点も課題です。さらに、防水シートとアスファルトを2〜4層重ねることで防水層が厚くなるため、その重量は建物に大きな負荷となります。アスファルト防水の重量は約7kg/㎡にも達し、塩ビシート防水(約2kg/㎡)やウレタン塗膜防水(約1kg/㎡)と比べても約3倍と重いため、耐震性の低い建物や木造建築には向きません。

これらの理由から、改修工事で熱工法が採用されるケースは減少傾向にあります。近隣への影響や安全面を考慮し、より簡便な他工法(後述のトーチ工法や常温工法)が選ばれることが増えているのです。

トーチ工法

トーチ工法は、改質アスファルトを含浸させた防水シート(改質アスファルトルーフィング)の裏面をトーチバーナー(ガスバーナー)で炙りながら下地に貼り付ける工法です。シート裏にあらかじめゴム改質アスファルトの層が付いており、バーナーの高温火炎(約800〜1000℃)でその層を溶かしつつ接着していきます。現場でアスファルトを釜で溶かす必要がないため、煙や臭気の発生が抑えられ、周辺環境への影響が少ない点が特徴です。環境面で優れることから、近年では新築工事の標準仕様として採用されるケースも多くなっています。

メリット

トーチ工法の最大のメリットは、施工効率の高さとコストパフォーマンスです。アスファルトシートをバーナーで炙りながら貼り付けることで、従来の熱工法に比べて工程が簡略化され、作業がスピーディーに進みます。また、大型のアスファルト溶解釜や配管設備が不要で、携帯型のバーナーのみで施工可能なため、一般的な屋上スペースや比較的限られた作業空間でも対応しやすいのが特徴です。

臭気の拡散も少なく、住宅地や高層階の現場でも近隣への配慮がしやすい点も利点です。さらに、防水性能についても、熱でシート同士を強固に融着させるため高い密着性が得られ、長期的な防水効果が期待できます。アスファルト防水工法の中でも比較的単価が低く、おおむね5,500~7,000円/㎡程度とコスト面でも優れています。

デメリット

一方で、トーチ工法には注意点もあります。まず、施工には職人の熟練技術が必要です。バーナーの火力でシートを均一に溶かしながら確実に貼る作業には、経験と判断力が求められ、未熟な施工では密着不良やムラが発生する可能性があります。

また、周囲に燃えやすい設備(室外機やガス管など)が密集しているような“狭小かつ複雑なエリア”では、安全性の観点から施工が制限される場合があります。このような場合は、ウレタン防水やシート防水など、非加熱式の他工法との併用が必要になることもあります。

さらに、シートが厚いため細かな凸凹や複雑な立ち上がり部には追従しにくく、納まりに工夫が求められます。
つまり、障害物の少ない広い屋上などでは性能を発揮しやすい一方で、入り組んだ箇所では施工性に課題がある工法と言えます。

常温工法(冷工法)

常温工法(冷工法)は、その名の通り火気を使わず常温で施工する方法です。自着工法や常温粘着工法とも呼ばれ、改質アスファルトシートの裏面に「自着層」と呼ばれるゴムアスファルト系の粘着剤層を設け、シールを貼るようにシートを貼り付けていく工法です。要するに、シート裏にあらかじめ強力な粘着剤が塗布されており、現場ではそれを剥離紙(はくり紙)で保護された粘着層を剥がして下地に圧着していくだけで防水層を形成できるのです。

熱を一切使わないため溶解釜やトーチバーナー等の大掛かりな機械設備が不要で、煙や臭いも発生しません。このため、住宅密集地や屋上に設備機器が多い場合でも安全かつ環境に優しく施工できる点が評価されています。近年、耐久性の高い改質アスファルトシートの開発に伴い、常温工法の施工件数は増加傾向にあります。

メリット

常温工法の最大のメリットは、環境面・安全面での優位性です。現場でほとんど火を使わないため火災や煙害のリスクが極めて低く、都市部や屋上に設備が設置された現場でも安心して施工できます。また改質アスファルトシート自体の耐久性が高く、防水層の寿命も15〜25年程度と長いため、一度施工すれば長期にわたり性能を維持できます。さらに、施工時にアスファルトを溶かす手間が無い分、作業効率が良く人員も比較的少なくて済む場合があり、結果的に工期の短縮にもつながります。改質アスファルトシートを用いる常温工法では、通常1~2層重ねるだけで十分な防水効果が得られ、熱工法のような3~4層の厚い積層をしなくても済むケースもあります。シート自体に伸縮性・追従性の高い合成繊維不織布を使用しているため、経年で問題となりがちな亀裂の発生を抑制できる点もメリットです。

デメリット

常温工法にも留意すべき点があります。まず、シートの粘着層による接着は熱融着に比べて密着度がやや劣るとされ、防水層の接着信頼性は他の工法より若干低下する傾向があります。そのため、防水性能を維持するには下地処理や継ぎ目シーリングを確実に行う必要があります。また、シートを複数枚貼り重ねることで防水層全体が重量増となる点にも注意が必要です。熱や溶剤を使わない分、材料費(シート自体のコスト)は他工法より高くつく傾向があり、施工費用は熱工法やトーチ工法より割高になります。実際、工法別単価では常温工法が㎡あたり7,000~9,000円程度と最も高価です。しかしこれらのデメリットは、安全性や長寿命化と引き換えと考えれば大きな問題ではなく、密集地での施工や高耐久が求められるケースでは十分採用に値する工法です。

自着工法

自着工法は、上記常温工法と本質的には同じくシート裏面の自着層(粘着剤)を用いた工法です。ただし、施工法の呼称として「自着工法」と記載される場合には、特に既存防水層への重ね貼り(カバー工法)で用いられるケースを指すことがあります。例えば、既設のアスファルト防水層が劣化してきた場合に、その上から新たな改質アスファルトシートを自着層で貼り付けて増し張りする方法です。これは既存の防水層を撤去せず再利用しつつ、新旧の防水層を一体化させる「再生工法」として注目されています。自着工法により下地に穴を開けずに改修でき、元々の防水層の性能も取り込んで寿命を伸ばせるため、ライフサイクルコストの面でも大きなメリットがあります。

自着工法では、剥離紙付きの粘着シートを用いる点は常温工法と同じですが、既存シート上に直接施工する場合は下地との密着性を高めるための専用プライマー(下地処理材)を併用することが重要です。既存防水層の表面状態によっては密着不良のリスクがあるため、旧防水層用の下地活性材を塗布して接着面を調整し、新規シートがしっかり粘着するようにします。こうした適切な下地処理を行えば、既存層と新設層が一体化した強力な防水層を形成できます。

メリット・デメリット

自着工法のメリット・デメリット自体は常温工法の項で述べた内容と重なります。火気不要の安全施工であり、臭気や煙の問題がないこと、改修時に既存層を撤去せず活かせることで費用や工期を削減できる利点があります。一方で、新規防水層分だけ重量増となるため、耐震上問題ないか検討が必要な点は注意が必要です。

総じて、自着工法(常温工法)は環境性能・耐久性能に優れた現代的なアスファルト防水工法であり、特に都市部の改修工事や改質シートの性能を最大限活かしたい場面で採用される傾向があります。

アスファルト防水のメリットとデメリット

アスファルト防水全般に共通するメリットとデメリットを整理します。

他の防水工法と比較した際の長所・短所を正しく理解しておきましょう。

メリット(長所)

防水性能と耐久性が極めて高い

厚みのある多層構造の防水層は水密性に優れ、長期間にわたり漏水を防ぎます。実績に裏付けされた安心感があり、適切に施工すれば15〜20年以上の耐用年数を期待できます。雨風に強く、施工後すぐ所定の性能を発揮する点も信頼性を高めています。

大型屋上に最適で実績豊富

アスファルト防水はビルやマンション、公共施設など広い屋上面積での採用実績が非常に多いです。100年以上の歴史がありノウハウも蓄積されているため、計画段階から性能や工法に関するデータが豊富で安心です。特にRC造の大規模建築では相性が良く、新築時に標準採用されてきた経緯があります。

防水層の即効性と安定性

アスファルトは冷えれば短時間で硬化するため、施工直後から確実な防水性能を発揮します。また重ね塗り構造のため多少表面に傷がついても直ちに漏水に結びつきにくく、トラブル耐性があります。さらに押えコンクリート仕上げや保護塗装を施すことで、紫外線や熱から防水層を守り長寿命化できる点も優れています。

シート防水・塗膜防水双方の利点を併せ持つ

アスファルト防水はシートと液状(溶融アスファルト)を組み合わせたハイブリッド工法と言えます。シート防水の機械的強度と塗膜防水の継目のなさを両立した構造であり、複合的な性能を発揮します。雨水がシート間を伝いにくく、シート同士・シートと下地の密着力が強いため、総合的な防水性が高いのが特長です。

デメリット(短所)

施工時の環境負荷(臭気・火気)

従来型の熱工法やトーチ工法では、施工中にアスファルトの強い臭いや煙が発生します。近隣への臭気対策や作業員の健康配慮が必要です。また火気を扱うため、常に火災・火傷のリスクを伴います。安全管理や消防計画を万全に整える手間がかかり、場合によっては作業時間帯の制限や監視人の配置も求められます。

施工条件の制約と難易度

アスファルト防水は高度な技術と経験を要する工法です。特に熱工法やトーチ工法では熟練職人でなければ品質確保が難しく、対応できる業者が限られます。また、大型の機械設備や広い作業スペースが必要になるため、狭小部位・複雑形状部分への適用には不向きです。木造建築や軽量鉄骨など耐火上や構造上の制約がある建物にも施工できません。建物形状や周辺環境によっては他工法との併用や別工法の検討が必要です。

防水層の重量と構造への負荷

防水層自体の重量が大きくなるのもデメリットです。標準的なアスファルト防水で約7kg/㎡の重量がかかり、他の防水(塩ビシート約2kg/㎡、ウレタン塗膜約1kg/㎡)に比べて格段に重くなります。そのため、耐震性能が十分でない既存建物では負荷増大が問題となり、安易に重ね張りできない場合があります。特に古い建物で改修時にかぶせ工法を採用する際は構造チェックが必要です。

費用と工期がかさみやすい

アスファルト防水は材料と工程が多いため、初期費用が比較的高額になりがちです。他工法と比べて職人の人件費や機材費もかかる傾向があります。また、下地処理から積層・仕上げまで工程が多段階となるため、広い面積では工期が長引く場合もあります(もっとも熱工法自体の硬化は早いので、純粋な作業時間はそれほど長大ではありませんが、準備片付け等が嵩みます)。費用対効果の高いトーチ工法などを選べばコスト圧縮は可能ですが、予算によっては他の防水工法を検討せざるを得ないケースもあります。

以上のように、アスファルト防水には高い性能と引き換えの課題も存在します。メリット・デメリットを正しく理解し、建物の状況に応じて適切に採用することが重要です。

ウレタン防水やシート防水との比較(選定基準と施工条件)

防水工法にはアスファルト防水のほかにも、ウレタン防水(塗膜防水)やシート防水(塩ビシート防水・ゴムシート防水など)といった種類があります。それぞれ特性が異なるため、建物や用途に応じて最適な工法を選定することが大切です。ここではアスファルト防水とウレタン防水・シート防水を比較し、選定時のポイントを解説します。

耐用年数と耐久性能の比較

一般に、アスファルト防水や塩ビシート防水は耐用年数が長く、ウレタン防水はそれに比べやや短めと言われます。例えば耐用年数の目安は、ウレタン防水で約10~13年、塩ビシート防水で約12~15年(近年では20年以上持つ高耐久品も登場)、アスファルト防水で15~20年前後です。実際、塩ビシート防水では30年耐久を謳う製品も現れ、長寿命化が進んでいます。アスファルト防水も15年以上持つ高耐久な工法ですが、耐候性向上のため定期的なトップコート塗り替えなどのメンテナンスが必要になります。一方、ウレタン防水は10年前後で再施工を検討するのが一般的で、最も耐用年数が短い代わりに部分補修が容易な利点があります。

施工適応性(形状・場所)

ウレタン防水は液状の樹脂を現場で塗り広げるため、複雑な形状や狭い場所でもシームレスに施工可能です。配管や設備が密集した場所、立ち上がりや入り隅の多い屋上でも塗り回しが効くため、細部までムラなく仕上げやすい利点があります。対してアスファルト防水やシート防水は広い平場で性能を発揮する工法と言えます。アスファルト防水(特にトーチ工法や熱工法)は障害物の少ない大面積に適し、細かな加工を要する部分には不向きです。塩ビシート防水もシートの取り回し上、形状の複雑な部位では役物納めに手間がかかる場合があります。ただし、最近ではアスファルト防水と塗膜防水を組み合わせた複合工法も開発されており、架台や配管周りはウレタン塗膜でカバーし、平場はアスファルトシートで仕上げるといった併用も可能です。このように、部位ごとの使い分けで各工法の強みを活かすことも選定のポイントになります。

施工時の環境・安全

周辺環境への配慮も工法選定の重要な基準です。前述のようにアスファルト防水(熱・トーチ)は臭気や煙、火気使用といった問題があります。そのため、住宅密集地や営業中の施設での施工には不向きな場合があります。こうしたケースでは、無臭で火気を使わないウレタン防水や常温工法(自着工法)、または塩ビシート防水(機械的固定工法や接着工法)などが選択肢となります。特にウレタン防水は現場で混合・塗布するだけなので騒音も少なく、夜間工事や稼働中施設でも作業しやすいという利点があります。一方、塩ビシート防水はシート同士の接合に溶剤や接着剤を用いるタイプだと多少臭いが出る場合がありますが、機械固定であれば臭気はありません。総じて、近隣環境や建物使用状況に応じて無理のない工法を選ぶことが求められます。

工期と施工性

工期については、塩ビシート防水が比較的短期間で施工可能と言われます。シート幅が広く、一度に大面積をカバーできるため、晴天が続けば迅速に進められるでしょう。アスファルト防水(熱工法)は硬化待ち時間が少ないとはいえ、下準備や積層工程が多いため、シート防水に比べればやや時間を要します。ウレタン防水は塗布後の乾燥・硬化時間が必要で、通常2~3回の重ね塗りを行うため、天候次第では1週間程度かかる場合もあります。しかしウレタンは部分的施工や順次改修が可能で、工事を段階的に行いやすい利点があります。つまり、一気に仕上げたい大面積ではシート防水、段取り良く区画ごとに進めたい場合はウレタンなど、工期・施工性の観点でも適材適所の判断が必要です。

コスト比較

コスト面では各工法で大きな差異はないものの、一般的にはウレタン防水・シート防水が1㎡あたり4,000~7,000円程度、アスファルト防水が6,000~10,000円程度という相場感があります。実際の費用は下地の状況や工法の種類(例えばシート防水の機械固定か接着か等)、材料グレードによって変動します。アスファルト防水の中ではトーチ工法が最も安く、常温工法がやや高い傾向があります。

全体コストを抑えたい場合、初期費用だけでなくライフサイクルコストも考えることが肝要です。耐久性が高く長持ちする工法なら、多少初期費用が高くともトータルで経済的になるケースもあります。例えば塩ビシート防水は近年高耐久化が進みメンテナンスコストが低減されているため、小~中規模建物では採用が増えています。一方アスファルト防水は重厚長大で手間もかかりますが、適切に維持すれば30年以上使える事例もあり、大規模建物ではコストに見合う信頼性を提供します。

以上をまとめると、工法選定の基準は建物規模・形状、使用条件、周囲環境、耐用年数、コストなど多岐にわたります。例えば、「広いRC造屋上で耐久性を最優先したい→アスファルト防水」「複雑形状で工事中も稼働する施設→ウレタン防水」「予算内で長寿命な防水をコンパクトに施工したい→シート防水」といった判断が考えられます。いずれの場合も専門家と相談し、それぞれの防水工法を比較検討して最適な方法を選ぶことが重要です。

工事の流れと注意点(下地処理・積層作業・仕上げ)

ここでは、アスファルト防水工事のおおまかな施工の流れと、各工程での注意点を説明します。実際の工法によって細部は異なりますが、基本的な流れは共通しています。

下地調査・下地処理

施工前に屋上の下地(コンクリートスラブなど)の状態を調査します。ひび割れや欠損があれば補修し、清掃・乾燥を徹底してゴミやホコリ、湿気を除去します。既存防水層がある場合、かぶせ工法なら浮き・膨れ部分の撤去や下地調整を行い、撤去工法なら全面撤去して素地を出します。

次に下地全体にプライマー(下塗り剤)を塗布します。プライマーは下地と防水層の密着性を高める役割があり、むらなく塗ることが重要です。下地処理が不十分だと防水不良の原因になるため、ここは慎重に作業します。

防水層の積層作業

下地準備が整ったら、アスファルト防水層を作っていきます。工法に応じて方法は異なりますが、基本はルーフィングシートの貼り付けと重ね貼りです。

熱工法の場合

溶解釜でアスファルトを加熱溶融しながら、下地にアスファルトを流してシートを1枚貼り付けます。その上から再度アスファルトを流して次のシートを重ね…という形で2~4層程度積層します。各層のシートの継ぎ目が重ならないように千鳥張り(相互にずらす)にするのがポイントです。

トーチ工法の場合

シート裏面をバーナーで炙りつつ、溶けたアスファルトで順次貼り付けます。通常は改質アスファルトシートを2層貼り重ね、防水性能を確保します。下層のシート貼り付け後、上層シートの敷設前にジョイント部を再加熱してしっかり接着させます。角や端部ではシートをカット・折り曲げ加工し、入隅には増し張りを行って二重に補強します。

常温工法(自着工法)の場合

シート裏面の剥離紙を剥がして下地に貼り付けます。防水シート同士の継ぎ目にはシーリング材を充填し、隙間を埋めます。基本は2層張りですが、既存防水層を活かす場合は単層でも施工可能です。シート貼付け後、専用の圧着ローラーなどで全体を圧力かけて貼り付け、不陸がないよう均します。

いずれの工法でも、シートの継ぎ目処理が重要です。継ぎ目が浮いていたりシール不良だと、そこから雨水が侵入しかねません。ジョイント部はしっかり重ね代をとり、必要に応じて増し張りやシーリングで確実に処理します。また、立ち上がり部分(パラペット側面など)やドレン(排水口)周り、設備取合い部など雨漏りリスクが高い部位は、シートの張り増し・シーリング充填・端部金物の取り付けなど念入りに施工します。火気を扱う熱工法・トーチ工法では、周囲に可燃物がないか常に確認し、ガスボンベや溶解釜の管理を徹底することも必須です。

防水試験(漏水テスト)

防水層が完成したら、仕上げに入る前に水張り試験(水密試験)を行うことが推奨されます。屋上に一定深さで水を張り、24~72時間放置して下階に漏水が発生しないか確認する工程です。これにより、防水工事の不備(継ぎ目の開きやピンホール等)がないか検証できます。公共工事や重要施設では必ず実施される試験で、防水層の確実性を担保する大切なプロセスです。

仕上げ(保護層施工・トップコート塗布)

最後に、防水層の上に保護仕上げを行います。露出防水の場合は、防水層の保護と美観のためにトップコート(保護塗料)を全体に塗布します。トップコートは防水層を紫外線や風雨から守り、耐候性を向上させる役割があります。ウレタン系やアクリル系の反射塗料を2回塗り重ね、ムラなく仕上げます。押えコンクリート仕上げの場合は、防水層の上に絶縁シートを敷いてモルタルやコンクリートを50mm程度打設し、表面を金ゴテ押さえ等で平滑に均します。砂付きルーフィング仕上げの場合は、最上層のシート自体に砂や石粒が付いたものを使うため、追加の保護塗装は省略されます。どの仕上げにせよ、ドレンまわりの詰まりがないよう最終チェックを行い、清掃して工事完了となります。

以上が一般的な工事の流れです。ポイントは、下地処理の確実さと細部の丁寧な納まりです。アスファルト防水は強力ですが、一箇所でも不備があるとそこから漏水する可能性があります。信頼できる防水業者による施工と、適切な工程管理が重要となります。

費用相場(㎡単価、工法ごとの比較)

次に、アスファルト防水工事にかかる費用相場について解説します。防水工事の費用は工法や材料、建物規模、下地状況によって変動しますが、一般的な単価目安を知っておくと予算計画の参考になります。

㎡単価の目安

アスファルト防水の費用相場は、工法によって異なりますがおおむね5,000〜9,000円/㎡程度とされています。内訳としては、最も安価なのがトーチ工法で約5,500〜7,000円/㎡、次いで熱工法が約6,000〜8,000円/㎡、常温工法(自着工法)は材料コストが高いため約7,000〜9,000円/㎡と高めです。このように、同じアスファルト防水でも工法により単価に差があります。予算重視でアスファルト防水を行うなら、比較的コスパの良いトーチ工法が選ばれる傾向があります。

改修工事の費用

既存建物の屋上防水を改修する場合、費用には既存防水層の処理方法が大きく影響します。改修方法には、かぶせ工法(カバー工法)と撤去工法の2種類があります。

かぶせ工法

既存の防水層を撤去せず、その上に新たな防水層を重ねる方法です。既存層の悪い部分だけ補修・下地処理して活かすため、撤去解体費がかからず工期も短縮できます。さらに工事中に雨が降っても旧防水層が残っているため、急な雨でも漏水リスクが低いという利点もあります。かぶせ工法では防水材の重ね張りとなるため、アスファルト防水との相性も良く(同質材料で一体化しやすい)、自着工法などが活用されます。費用的には撤去費用が不要な分だけ安く抑えられる傾向があります。

撤去工法

既存の防水層をすべて剥がして撤去し、下地を露出させた状態から新規防水層を施工する方法です。新築時と同じ状態に戻して施工できるため仕上がり品質は高く、将来的な不具合要因を残しません。ただし、撤去・廃材処分費が別途かかる点と、工事中に下地が露出するため雨天時には室内漏水のリスクがある点がデメリットです。費用目安として、アスファルト防水の撤去処分費は約3,000〜4,000円/㎡程度かかると言われます。つまり、撤去工法を選ぶとその分コスト増になるため、予算に余裕があるか既存層に問題が多い場合に検討されます。

工法ごとの費用比較

改めて工法別に見ると、トーチ工法は安価かつ実績豊富で改修でも人気の工法です。常温工法(自着工法)は性能優秀だが高価なので、安全優先の場合に採用されます。熱工法は新築向きで改修では減少傾向ですが、耐久性重視で改修時に採用するケースも皆無ではありません。小規模建物ではそもそもアスファルト防水以外に切り替えることも多いですが、大規模修繕の際など改修でも引き続きアスファルト防水を採用する場合、経済性と性能のバランスからトーチ工法か常温工法が検討されるでしょう。

いずれにせよ、見積もりをとる際は「防水層撤去の有無」「採用工法と材料仕様」「下地補修範囲」「仕上げ方法」などを確認し、適正な単価かどうか判断することが大切です。複数社の見積もり比較や専門家のアドバイスを得ながら、納得のいく価格で質の高い工事を実現しましょう。

メンテナンスと耐用年数(点検の重要性、トップコートの役割)

アスファルト防水は耐久性が高い工法ですが、定期的なメンテナンスを怠って良いわけではありません。防水層の寿命を全うするためには、計画的な点検と適切な補修が欠かせないのです。

一般的な耐用年数

アスファルト防水の寿命は工法問わずおおむね15〜20年程度とされています。これは他の防水工法より長めですが、逆に寿命が長い分劣化の兆候を見逃してしまい、補修時期を逃しがちという指摘もあります。建物を長期に健全に維持するため、10〜15年に一度は防水専門業者による定期点検を受けることが推奨されています。特に前回防水工事から15年以上経過している場合や、築後15年を超えた時点では、全面改修または再塗装などメンテナンスを検討すべきタイミングです。

日常点検の重要性

プロの診断以外にも、所有者や管理者が日頃から屋上の様子を観察し、劣化サインを早めに発見することが大切です。アスファルト防水の代表的な劣化症状として、以下のようなものがあります。

保護塗料の剥がれ

トップコートが紫外線や風雨で摩耗し、防水層が露出してしまう状態。トップコートの剥がれは防水層劣化の前兆であり、早めの再塗装が必要です。

シートの継ぎ目の開き(口開き)

経年でルーフィングシートの重ね部が収縮し、隙間が生じる現象。放置すると隙間から雨水が侵入するため、シーリング補修や部分張替えが必要になります。

防水層のふくれ・浮き

防水層内部に浸入した水分が蒸気となり、部分的に膨らんでしまう現象。膨れを放置するとやがて破断や剥離に発展する恐れがあるため、原因を断って補修する(膨れ部を切開して内部乾燥させ再密着させる等)必要があります。

防水層の押し出し

コンクリート下地のひび割れから防水層が絞り出されるように突出する現象。下地の動きに追従できず破れの原因になるため、早めの対応が必要です。

これらの劣化サインを確認したら、専門業者に点検・補修を依頼しましょう。定期点検と早期対応によって、部分補修で済む段階で手を打てば大掛かりな改修を先延ばしでき、結果的にコストを抑えられます。

トップコート(保護塗料)の役割

アスファルト防水では、トップコートの定期塗り替えが耐久性維持の肝となります。トップコートは防水層を紫外線・熱・雨から守る塗膜で、5〜8年ごとに塗り直すのが理想的です。特に露出防水(コンクリートやタイルで覆っていない場合)ではトップコートが劣化すると防水層本体へのダメージが一気に進むため、トップコートの剥がれ=メンテナンス時期と考えて良いでしょう。トップコート再塗装は防水改修の中では比較的小規模な作業で費用も抑えられるため、適時実施することをおすすめします。トップコートを適切に維持すれば、防水層自体の寿命を格段に延ばすことができます。

メンテナンス費用

目安として、トップコート塗り替えは1㎡あたり数千円程度、部分補修(シート増し張りやシーリング)は規模によりますが数万円〜十数万円程度から対応可能です。定期診断は組合の長期修繕計画等に盛り込み、漏水事故が起こる前の予防保全を心がけましょう。

まとめると、アスファルト防水は長寿命でメンテナンス周期が長い優秀な工法ですが、「放置すれば永久に大丈夫」というものではありません。定期点検→トップコート塗り替え→局所補修→(耐用年数経過後)全面改修というサイクルで維持管理することで、結果的に長期の信頼性とコスト低減を両立できます。建物の健全性を保つためにも、計画的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1.屋上にほとんど勾配(傾斜)が無く、水が溜まりやすい形状でもアスファルト防水は施工できますか?

A.はい、基本的に可能です。アスファルト防水は陸屋根(ほぼ水平な屋上)向けに発達してきた防水工法であり、緩勾配~フラットな下地でその性能を十分発揮します。実際、大半のビル屋上はごく緩い勾配(1/100程度)しか設けられていませんが、それでもアスファルト防水で問題なく防水機能を確保できます。ただし、水はけ(排水計画)の良し悪しは重要です。勾配がゼロに近い屋上でも、きちんと排水ドレンが配置されていて水が滞留しない設計であれば防水上大きな支障はありません。一方、排水不良で長時間水たまりができる状況は、アスファルト防水に限らずどの工法でも劣化を早める原因になります。防水層自体は多少の水たまりでは直ちに漏水しませんが、常に水に浸かっていると防水層の蒸れ(内部結露)やふくれのリスクが高まります。したがって、勾配がない屋上ではドレンの清掃や排水経路の確保を特に心掛け、雨水が長く残らないよう管理することが大切です。

なお、一般論として屋上はわずかでも勾配を付けて排水するのが望ましく、日本建築学会や国土交通省の仕様でも新築時には最低限の勾配確保を推奨しています。ただ、既存建物で勾配を付け直すのは容易ではないため、防水改修時にモルタルや断熱材で緩傾斜を付ける「勾配調整」を行うケースもあります。勾配無しの状態でアスファルト防水を施工する場合、可能ならトップコートに高反射塗料を採用して防水層温度の上昇を抑えたり、どうしても水が溜まる箇所には部分的に速乾性の塗膜防水を併用するなどの対策も有効です。総じて、フラット屋上でもアスファルト防水は有効な防水手段ですが、「水捌け」に留意して施工・維持するようにしましょう。

Q2.既存の屋上がアスファルト防水ですが、耐用年数を迎えたので再度アスファルト防水でやり直すことはできますか?

A.もちろん可能です。同じアスファルト防水で再施工(改修)するケースは数多く行われています。ポイントとなるのは、かぶせ工法(カバー工法)にするか撤去工法にするかです。かぶせ工法であれば、既存のアスファルト防水層を撤去せず、その上から新しい改質アスファルトシートなどを重ねて施工します。この場合、自着工法がよく用いられ、既存層にプライマー処理をして粘着シートを貼り付け、一体化させる方法が取られます。既存の防水層がまだ大きく破断していないうちにカバーすれば、旧防水層も含めた厚みのある防水層となり、防水性能が向上するメリットがあります。一方、撤去工法では既存アスファルト防水をすべて剥がして下地を出し、新設防水を施工します。撤去工法は廃材処分費がかかりますが、新築同様の状態から施工できる安心感があります。建物の構造強度や予算、既存防水層の状態によって適切な方法を選びましょう。

再施工の際に注意したいのは、既存防水層の状況診断です。既に何度も改修済みで防水層が厚くなり過ぎていたり、下地から浮いている部分が多い場合は、思い切って撤去した方が良いこともあります。また、1980年代以前の古いアスファルト防水にはアスベストが含まれているケースがあるため注意が必要です。2000年代以降に施工されたものであればアスベストの心配はありませんが、心配な場合は事前に施工年次を調べ、必要に応じて専門調査を行います。アスベスト含有が判明した場合、撤去すると処分費が非常に高額になるため、かぶせ工法で対応するのが現実的です。

いずれにしても、アスファルト防水の再施工自体は一般的な改修方法として確立されています。実際、多くの病院や学校で旧アスファルト防水を改修する際、従来の熱工法に代えてストライプ工法(下地に常温粘着+上から熱工法のハイブリッド)など最新工法が採用され、性能向上と施工省力化を両立した例もあります。専門業者と相談し、建物の状態に最も適した方法で安心できる再施工を行ってください。

まとめ:アスファルト防水は長寿命かつ信頼性の高い屋上防水法

本記事では、屋上防水におけるアスファルト防水の基礎から応用まで詳しく解説しました。最後に要点を振り返ります。

アスファルト防水の強みは、何といっても圧倒的な信頼性と耐久力です。100年以上の歴史を持ち、大規模建築の屋上で培われた実績から、雨漏りを防ぐ確かな性能が保証されています。厚みのある防水層は水密性・耐候性に優れ、適切なメンテナンスを行えば15〜20年以上にわたり建物を守ります。改質アスファルトシートの登場により工法の幅も広がり、トーチ工法や常温工法によって安全性・施工性も向上しました。高層ビルや大規模マンション、公共施設などで今なお選ばれているのは、その長寿命で信頼性の高い防水性能ゆえと言えます。

一方で、課題や注意点もあります。施工時の臭気・火気管理、熟練技能の確保、重量による構造負荷など、扱いに慎重さが求められる工法でもあります。しかしこれらは適切な計画と配慮で十分クリア可能です。近年は環境対応型の常温工法や複合工法の開発により、欠点を補いながら進化し続けています。

防水工法の選択は建物の将来を左右する重要な決定です。本記事で述べたアスファルト防水の特徴や他工法との比較ポイントを踏まえ、専門家の意見も参考にしながら最適な方法を選んでください。もし屋上防水に迷ったら、「実績」「耐久性」「安心感」というキーワードでアスファルト防水を検討する価値は大いにあります。定期的なメンテナンスさえ怠らなければ、アスファルト防水は建物の屋上を長期間にわたり守り抜いてくれる頼もしい防水方法です。その確かな性能と信頼性を味方に、大切な建物資産をしっかりと維持管理していきましょう。

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本記事の著者

鵜沢 辰史

鵜沢 辰史

信用金庫、帝国データバンク、大手不動産会社での経験を通じ、金融や企業分析、不動産業界に関する知識を培う。特に、帝国データバンクでは年間300件以上の企業信用調査を行い、その中で得た洞察力と分析力を基に、正確かつ信頼性の高いコンテンツを提供。複雑なテーマもわかりやすく解説し、読者にとって価値ある情報を発信し続けることを心掛けている。

本記事の監修者

遠藤 七保

遠藤 七保

大手マンション管理会社にて大規模修繕工事の調査設計業務に従事。その後、修繕会社で施工管理部門の管理職を務め、さらに大規模修繕工事のコンサルティング会社で設計監理部門の責任者として多数のプロジェクトに携わる。豊富な実務経験を活かし、マンション修繕に関する専門的な視点から記事を監修。

二級建築士,管理業務主任者

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