マンションのインターホン取り付け工事の依頼方法|賢い頼み方は?
更新日:2025年06月29日(日)
本記事では、マンション管理組合の担当者向けにインターホン取り付け工事の一連の流れと依頼方法、そして費用を抑えて賢く工事を依頼するコツ3つをご紹介します。マンション管理組合の方々が安心してインターホン取り付け工事を進められるよう、ぜひ参考にしてください。
- 本記事のポイント
- 工事の流れや必要な手順を学べる。
- 適正な費用相場と削減の工夫がわかる。
- 合意形成と業者選定の注意点を把握できる。
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マンションのインターホン取り付け工事の流れ
マンションのインターホン工事は、管理組合内での計画立案と合意形成から始まり、業者選定・見積もり取得、総会での正式承認を経て、工事実施と完了確認までの段階を踏むのが一般的です。 組合運営である以上、大規模な設備更新には組合員の合意が必要であり、適切な手順を踏むことでトラブルを防ぎます。
例えばインターホン交換にかかる費用は修繕積立金などから支出されるため、通常は管理組合の総会(または臨時総会)で決議・承認を得る必要があります。以下に、工事完了までのおおまかな流れをステップごとに解説します。
事前調査と計画立案
まず管理組合内で現在のインターホン設備の状況を把握します。老朽化による不具合の有無や、居住者からの要望(「カメラ付きにしたい」等)をアンケートで確認し、交換の必要性と目標を明確にします。あわせて、おおよその予算や工事時期の目安(築○年など)も検討し、理事会で議題に上げます。
業者選定と見積もり取得
次に、専門業者に見積もりを依頼します。管理会社経由で提携業者に見積もりを依頼する方法もありますが、費用面を考え複数の業者から直接相見積もりを取ることが重要です。インターホン工事の実績が豊富で信頼できる業者をリストアップし、現地調査の上で見積もりをもらいましょう。見積依頼時には、既存設備のタイプ(オートロック連動か否か)、戸数、希望する機能(カメラ付き・録画機能・スマホ連携など)を詳しく伝えると、各社から適切な提案を受けやすくなります。
理事会での検討と業者決定
集まった見積もりをもとに、理事会で工事内容や業者の提案を比較検討し、発注候補を絞り込みます。この段階では、業者と詳細な打ち合わせを行い、提案機種の仕様、工事範囲、保証内容、工期などを具体的に確認します。また、必要に応じて提案機種のデモ機を借り受け、理事会や居住者説明会で実際に動作を確認することも有効です。実機を試すことで、使い勝手や画面の見やすさなどを住民にも共有でき、合意形成をスムーズに進める助けになります。理事会で施工業者と交換機種の案がまとまったら、管理組合として総会提出用の工事実施案を正式に取りまとめます。
総会での承認決議
理事会決定後、組合の通常総会または臨時総会にインターホン設備更新の議案を上程し、組合員の承認を得ます。修繕積立金の取り崩しや臨時拠出が必要なケースでは、管理規約に沿った決議要件(普通決議または特別決議)を満たすことが求められます。総会で無事承認されたら、いよいよ工事契約の締結へと進みます。
契約・工事日程の調整
決定した業者と契約を交わし、工事日程を策定します。各戸への立ち入り工事が必要になるため、日程調整は余裕を持って行います。管理組合と業者で協力し、居住者全員に工事予定日を周知しましょう。特に在宅が必要な作業日については事前に各戸の都合をアンケートし、できるだけ調整します。長期不在世帯への対応についても計画時に取り決めておくと安心です。
工事の実施
予定日に工事を開始します。エントランスの集合玄関機や制御装置、各住戸内の親機や玄関子機まで、一斉に交換工事を行います。工事中は玄関オートロックが一時的に使えなくなる場合もあるため、防犯上の配慮として警備員の配置や仮設インターホンの運用などを検討します。工事期間中、何か問題やトラブルが起きた場合はすぐに業者と連携して対応します。
完了検査と引き渡し
全戸の機器交換と動作確認が完了したら、管理組合立会いのもと完了検査を行います。インターホンが正常に通話・解錠できるか、火災報知設備との連動や非常放送機能なども含め、不具合がないか最終チェックします。問題がなければ業者から工事完了報告を受け、機器の使い方の説明を受けて引き渡しとなります。最後に契約に基づき支払いを行い、一連の工事プロセスが完了します。保証書や取扱説明書類は大切に保管し、今後のアフターサービスに備えましょう。
以上がマンション全体のインターホン取り付け(交換)工事のおおまかな流れです。なお、費用負担については多くのマンションで管理組合が修繕積立金から支出する形になりますが、一部では各住戸ごとの負担となる場合もあります。自主管理のマンションなど特殊なケースでは事前に管理規約を確認し、費用配分の取り決めを周知しておくことも大切です。
マンションのインターホン取り付け工事の依頼方法
インターホン工事の依頼方法としては、大きく「管理会社経由で依頼する」か「管理組合が直接、専門業者に依頼する」かの二通りがあります。 結論からいえば、費用を抑えたい場合は管理会社任せにせず管理組合主体で複数業者に直接問い合わせる方法がおすすめです。 というのも、管理会社から提示される見積もりは下請けの工事会社によるものが多く、間に入る業者が増えるほど中間マージンで割高になる傾向があるためです。
したがって、管理組合としてインターホン工事を依頼する際は、まず実績のある複数の工事業者に現地調査と見積もりを依頼するのが賢明です。管理会社の担当者にも協力してもらいながら、信頼できる業者を数社ピックアップしましょう。ポイントは、メーカー(アイホンやパナソニックなど)との距離が近く中間業者の少ない会社を選ぶことです。メーカーに近い一次代理店や施工会社であれば、代理店や協力店が重複するケースよりも中間マージンが少なく、見積額も抑えられる可能性があります。
業者を選定する際は、各社の施工実績や得意とする分野、対応体制などを事前に確認しておくと安心です。集合住宅用のインターホンは、取り扱う主要メーカーが限られており、どの業者からも似た機種が提案されることが一般的です。そのため、複数の業者から見積もりや提案を受け、内容や条件を比較することで、仕様や価格の妥当性を把握しやすくなります。これは価格だけでなく、保証内容や工期、アフターサービスなどを含めた総合的な判断につながります。
また、複数メーカー(例:アイホン・パナソニックなど)に対応している業者であれば、マンションの設備状況やニーズに応じて柔軟に製品を選定することができ、結果として納得のいく機種選びに結びつきやすくなります。
依頼にあたっては、候補業者にマンションの基本情報を伝えましょう。エントランスのオートロック有無、戸数や階数、現在の機器の型番、故障状況、希望する機能や予算などを具体的に説明すると、各社から適切なプラン提案を受けやすくなります。「現地調査・見積もり無料」を掲げる専門業者も多いので、遠慮せず相談すると良いでしょう。
マンションのインターホン取り付け工事を賢く頼むコツ
マンションのインターホン工事は高額な支出となるため、依頼の仕方次第でコストダウンを図ることができます。ここからは、インターホン取り付け工事を賢く依頼するための3つのコツを順に説明します。単に安さを追求するだけでなく、適切な設備更新を行うためのポイントを押さえていきましょう。
その1. 複数の業者から相見積もりを取り比較する
工事費用を適切に抑えるためには、複数の業者から見積もりを取り、内容を比較検討することが重要です。マンション管理の専門家も「管理会社任せにせず、必ず複数社から提案を受けるべき」と指摘しています。
1社だけの見積もりでは価格の妥当性や工事内容の精度を判断しづらく、適正な工事費の把握が難しくなります。特に管理会社を通した見積もりでは、業者との契約形態によっては中間マージンが含まれて割高になるケースもあります。他の業者の提案と比較することで、全体の相場感や仕様の違いを把握しやすくなり、より納得のいく判断ができるようになります。
実際、相見積もりを実施することで大幅なコスト削減につながった事例も多く見られます。
具体的には、信頼できる業者2~3社に現地調査を依頼し、見積書とともに提案内容を提出してもらいます。工事範囲や機器の型番、保証内容、諸経費の内訳などを比較し、総額だけでなく各項目の内容も丁寧に確認しましょう。
なお、見積もりが極端に安い場合は、工事後の保証対応や品質面での不安も考慮する必要があります。価格だけでなく、これまでの実績やサービス体制も含めて総合的に検討することが大切です。
その2. 一括一斉に交換し計画的に進める
コストダウンの第二のコツは、マンション全体のインターホンをまとめて一斉に交換する計画を立てることです。 個別対応より一括発注の方が規模の経済が働き、1戸あたりの工事単価を安く抑えられるメリットがあります。実際、オートロックが無いマンションでも住戸ごとのバラバラ交換は推奨されず、全戸一斉交換にすることで統一感が保たれるだけでなく費用圧縮にもつながると指摘されています。一度にまとめて依頼することで業者側も効率良く作業できるため、人件費や諸経費の面で割引が期待できるからです。
また、計画的なタイミングで更新すること自体がコスト削減につながります。インターホンは寿命が15年前後のため、故障が本格化する前に計画的に交換工事を実施するのが理想です。故障してから慌てて個別に修理対応を繰り返すとトータルの費用が膨らみますし、部品供給終了後に突然故障すれば臨時総会を開いて緊急交換…といった事態になりかねません。そのような緊急工事は業者選定の余裕もなく割高な条件で発注せざるをえない場合もあります。したがって、長期修繕計画にインターホン更新を組み込み、適切な時期に一括工事することが「安くて安心な更新」を実現するポイントです。
その3. 専門家に相談して、無理なく正確な判断をする
インターホンの更新工事に不安がある場合、設備改修に詳しい専門家に相談するのは有効な選択肢です。相見積もりの取得や業者の比較、機種選定などを管理組合だけで進めるのは負担が大きく、判断にも限界があります。
専門家であれば、相場や機種の適正、工法の違いなどに通じており、不要な機能を省いた効率的な提案や、信頼できる施工業者の紹介を通じてコストの最適化が期待できます。また、工事スケジュールの調整や居住者への周知方法、高齢者対応の配慮など、現場でありがちな課題にも的確なアドバイスを提供してくれます。
「適正な工事を、無理なく、確実に進める」ためにも、専門家という第三者の力を活用することは、結果的に管理の質を高め、住民の満足にもつながる賢い選択と言えるでしょう。
まとめ:見積もりを見直すだけで安くなる可能性がある
マンション管理組合にとって、インターホン取り付け工事は安全面でも費用面でも大きなテーマです。しかし、見積もりの取り方・工事の頼み方を少し見直すだけで、費用が安くなる可能性があります。 実際に、管理会社任せにせず相見積もりを取ったことで適正価格が判明し、大幅なコスト削減につながった事例は少なくありません。本記事で紹介したように、複数業者の比較検討、一括工事の計画、補助金の活用や無駄のない機種選定といったポイントを押さえれば、必要な工事をしっかり行いつつ予算を賢く節約できます。
インターホンは居住者の安心・便利な暮らしを支える重要なインフラです。適切なタイミングでの更新と的確な業者選定によって、マンションの価値維持や防犯力向上にもつながります。ぜひ管理組合内で情報を共有し、納得のいく形でインターホン工事を成功させてください。
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- インターホンのリニューアル工事の支援実績は多数(過去半年で数千戸分、2025年1月現在)。数百戸の多棟型マンションでの実績も複数。社内にはゼネコン、デベロッパー、修繕コンサルティング会社、修繕会社、管理会社出身の建築士、施工管理技士等の有資格者が多数いますので、お気軽にご相談ください。
- 事業者からのマーケティング費で運営されており、見積支援サービスについては最後まで無料でご利用可能です。インターホンのメーカー系のを含む紹介事業者は登録審査済でサービス独自の工事完成保証がついているため、安心してご利用いただけます。
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本記事の著者

鵜沢 辰史
信用金庫、帝国データバンク、大手不動産会社での経験を通じ、金融や企業分析、不動産業界に関する知識を培う。特に、帝国データバンクでは年間300件以上の企業信用調査を行い、その中で得た洞察力と分析力を基に、正確かつ信頼性の高いコンテンツを提供。複雑なテーマもわかりやすく解説し、読者にとって価値ある情報を発信し続けることを心掛けている。
本記事の監修者
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佐藤 龍太
不動産会社および管理会社にて、マンションやビルの修繕・管理業務に長年従事。マネージャー職を歴任し、これまでに300件近い修繕工事に携わる。特にインターホン設備においては、年間3,000戸以上(2025年現在)の見積取得を行うなど、設備改修の実務に精通。豊富な現場経験と管理業務の知見を活かし、マンション修繕に関する実践的かつ専門的な視点で記事を監修。
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