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マンションのエレベーター工事は困ると言われる理由|上手な対応の仕方や注意点を解説

更新日:2024年09月04日(水)

エレベーターはマンションでの生活に不可欠ですが、リニューアル工事は工事期間中の生活への影響が、マンションの住人にとって大きな悩みの原因です。なぜマンションのエレベーター工事は困ると言われるのでしょうか。その理由とともに、困ったときの上手な対応の仕方や注意点を解説します。 この記事では、マンションのエレベーター工事は困ると言われる理由、エレベーター工事による住人の生活への影響、エレベーター工事の進行中に起こり得る問題への対処法、マンションのエレベーター工事をスムーズに進めるための注意点などを詳しく説明します。 これらの情報が少しでも皆様のお役に立つと幸いです。

本記事のポイント
  • エレベーター工事が困る理由と、マンション住人に与える影響がわかる。
  • エレベーター工事中の生活不便を和らげるための対応策が学べる。
  • マンションのエレベーターをリニューアルする時のポイントが明確になる。

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マンションのエレベーター工事は困ると言われる理由

エレベーター工事は、皆さまのお住まいのマンションにとって重要なリニューアル工事です。いつか必ず行う必要があります。

「マンションのエレベーター工事は困る」と言われる理由は、エレベーター工事期間中にエレベーターを停止させなければならないためです。エレベーター工事期間中にエレベーターが停止するということは、特に高層マンションでは大きな問題となります。マンションではエレベーターが縦方向への重要な移動手段であるため、エレベーター工事期間中は階段を利用しなければならず、高齢者や障がいを持つ方々にとっては介助が必要となり、大変な負担となります。

また、ゴミ出しや荷物の運搬も困難になり、マンションで普段当たり前のように利用しているエレベーターが使えないことは、日常生活を送る上で非常に不便です。工事中にエレベーターが停止することは、住人の日々の動きに大きな支障をきたします。エレベーター工事は、一般的に工事期間として数週間から数ヶ月と長期間にわたります。その間、マンションのエレベーターが停止する不便さは続き、マンションの住人からのクレームが発生する可能性があります。

マンションのエレベーター工事は費用も1基あたり数百万円と安くありません。マンションの共用部分であるエレベーター工事費用は、管理組合として住人全員で負担することになります。しかし、その費用は一定ではなく、エレベーター工事の規模やエレベーターの種類、マンションの構造などによって大きく変動します。そのため、予算の見積もりや費用の精算が難しく、住人間でのトラブルに発展することもあります。

マンションエレベーター工事で困った時の上手な対応の仕方

マンションのエレベーター工事に伴う生活上の不便を和らげる、トラブルを減らすためには、以下のような対応が効果的です。

まず、マンションのエレベーター工事を実施する前に、マンションの住人に対して十分な説明と情報共有を行うことが重要です。マンションの住人全員がエレベーター工事を行う目的や手順、工事期間、工事費用などを理解できるようにしましょう。特に、エレベーターが利用できない月日を先に把握しておきたいものです。工事の開始日と終了日、工事中の進行状況などを掲示板に掲載し、住人に対して明確に伝えることで、住人の理解を得やすくなります。

また、工事期間中にエレベーターが使用できない時間帯や代替の移動手段など、具体的な対応策を示すことも大切です。さらに、工事期間中のサポート体制の整備も重要です。特に、高齢者や障がいを持つ方々に対しては、階段の使用を介助する人員を配置したり、荷物の運搬を手伝うなどのサポートを行うことが求められます。

なお、エレベーター工事中に荷物の運搬やゴミ出しを住人に代わり行う「ポーターサービス」というものがあります。ポーターサービスとは、エレベーター工事期間中に、ポーターが1階エントランスに常駐し、荷物の搬送、介添え(階段の上り降りの際に隣でサポート)、ゴミ出しなどを代わりに行うサービスです。

マンションのエレベーター工事費用の問題については、事前の透明な情報共有と共に、専門家の意見を取り入れることも重要です。予算の見積もりや精算の方法など、専門的な知識が必要な部分は、管理会社だけでなくプロのコンサルタントに質問し、適切な回答を受けることで、予期せぬトラブルを防ぐことができます。

以上の対応により、マンションのエレベーター工事で困ることを最小限に抑えることが可能です。しかし、それでも完全に問題を解消するわけではないため、住人間のコミュニケーションを密に取り、協力し合うことが何よりも重要となります。

エレベーター工事で注意すべきこと

リニューアル方式と工事業者の選定

先ずはリニューアル方式をしっかり検討しましょう。既存エレベーターを準撤去新設するよりも、制御リニューアル工事とするほうが工事期間が短くなる、工事費が安くなるなどのメリットがあります。いっぽう、リニューアル範囲が狭いことによる各種デメリットもあります。

工事業者の選定にあたっては、工事提案の内容や見積金額のみならず、工事業者の経営状況や実績などをしっかり確認して、信頼できる事業者を選ぶことが重要です。

マンションの住人全体にエレベーター工事の情報共有を行う

理事会で協議の上、エレベーター工事の日程やスケジュールをお知らせ板やエレベーター内に掲載するなどして、マンションの住人全体にお知らせすることが重要です。これにより、予定の変更や工事期間中のエレベーターの利用制限を前もって理解してもらうことができます。また、リニューアル期間中に生じる騒音や振動については、工事業者と詳細な対策を練り、出来る限りマンションの住人や周辺の戸建て住宅への影響を最小限に抑え、事故やトラブルの発生を防ぎましょう。

リニューアル期間中の対応

リニューアル期間中は、エレベーターの停止を余儀なくされるため、緊急時に備えて、代替手段を確保することも重要です。例えば、エレベーターが使用できない場合の非常用避難経路や、階段の利用が難しい高齢者や障がい者への支援体制を整える必要があります。また、改修の進捗を定期的にチェックし、工事が計画通りに進行しているかを確認することも重要です。

マンションのエレベーターをリニューアルする時のポイント

リニューアル時期の見極め

マンションのエレベーターの寿命は、25~30年とされています。

※法定耐用年数(減価償却期間の目安)は17年、メーカーの計画耐用年数は20年弱が一般的です。

マンションにおいては、エレベーターのリニューアル工事の実施時期は、2回目の大規模修繕の前後のタイミングとなります。実施タイミングの判断においては、劣化状況のみならず、部品供給の終了時期を考慮する必要があります。部品の供給が終了することになれば、耐用年数(計画耐用年数)内であっても「故障時の修理の目途が立たない」状況となり、リニューアル工事の必要性が高まります。部品の供給が終了するタイミングについては、メーカーもしくは管理会社から事前に通知されるため、連絡があり次第、いつリニューアル工事を行うか等、計画を立てる必要があります。

複数の業者からリニューアル工事の見積もりを取得する

マンションのエレベーター工事の費用相場は、1基あたり数百万円~1千万円が一般的です。制御リニューアル工事(エレベーターの一部となる制御関連の機器・部品を交換するリニューアル工事)の場合は1基あたり5百万円~となります。エレベーターリニューアル工事は多額の費用がかかるため、経済的な負担を軽減するためのポイントを抑え、複数の業者からリニューアル工事の見積もりを取得することがおすすめです。

業者によって、同じ内容でもリニューアル工事の費用が大きく異なる場合があります。また、エレベーター工事の仕様についても対策を検討しましょう。必要以上に高性能な仕様を選ばず、マンションの規模や住人のニーズに合った最も適切な提案、仕様を選ぶことで、工事期間中もコストを抑えることが可能です。

メンテナンス費用の見直し

エレベーターのメンテナンス費用も見逃せません。リニューアル工事後も定期的にメンテナンスを実施し、適切に管理することが必要となるため、コスト削減を目的にメンテナンス費用も考慮に入れて予算を組むことが求められます。

以上の3点を踏まえて、より経済的なリニューアル工事を実現しましょう。

当サービス「スマート修繕」は支援実績が多数あり、高速エレベーターや油圧式から油圧式へのリニューアル工事の実績も豊富です。

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  • 「スマート修繕」は、一級建築士事務所の専門家が伴走しながら見積取得や比較選定をサポートし、適正な内容/金額での工事を実現できるディー・エヌ・エー(DeNA)グループのサービスです。
  • エレベータのリニューアル工事の支援実績は多数(過去1年で数百基、2025年2月現在)。特殊品である高速、油圧、リニア、ルームレスの実績もあり、社内にはエレベーター会社、ゼネコン、修繕会社など出身の施工管理技士等の有資格者が多数いますので、お気軽にご相談ください。
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本記事の著者

鵜沢 辰史

鵜沢 辰史

信用金庫、帝国データバンク、大手不動産会社での経験を通じ、金融や企業分析、不動産業界に関する知識を培う。特に、帝国データバンクでは年間300件以上の企業信用調査を行い、その中で得た洞察力と分析力を基に、正確かつ信頼性の高いコンテンツを提供。複雑なテーマもわかりやすく解説し、読者にとって価値ある情報を発信し続けることを心掛けている。

本記事の監修者

別所 毅謙

別所 毅謙

マンションの修繕/管理コンサルタント歴≒20年、大規模修繕など多くの修繕工事に精通。管理運営方面にも精通しており、アドバイス実績豊富。 過去に関わった管理組合数は2千、世帯数は8万を超える。 メディア掲載「WBS(ワールドビジネスサテライト)」、「NIKKEI NEWS NEXT」、「首都圏情報ネタドリ!(NHK)」、「めざまし8」、「スーパーJチャンネル」。

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