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マンションのインターホン交換は個人で可能?専門業者に任せるべき理由

更新日:2025年06月30日(月)

マンションのインターホン交換は原則として個人で勝手に行うべきではありません。なぜなら、マンションのインターホン設備は共用部分と深く関わり、技術的・法律的な制約があるためです。 この記事では、その理由を詳しく解説し、さらに専門業者に任せるメリットについても 3つのポイント に整理して紹介します。マンションのインターホン交換を個人で実行しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

マンションのインターホン交換は個人で可能?

まず最初に、多くのマンションではインターホンの交換を個人単独の判断で行うことは難しいのが実情です。マンションのインターホンには、各住戸内に設置された親機(室内の受話器やモニター)と、建物エントランス等にある共用の集合玄関機など、専有部分と共用部分にまたがる設備が含まれます。

一般的には、各住戸内のインターホン親機や玄関前の子機は専有部分として位置づけられるケースが多いものの、実際には管理規約で特別に共用部扱いと定められている場合もあり、その場合居住者が個人で交換することは制限されます。

特にオートロック付きマンションでは、インターホンが火災報知機やガス警報器など重要な防災設備と連動していることが多く、こうした場合は一部の住戸だけ個別に交換することはできません。

たとえオートロックがない場合でも、マンションによってはインターホン設備自体を共用部とみなして「居住者が勝手に交換してはいけない」ルールになっているケースがあり、管理組合への申請・承認が必要になるのが一般的です。

要するに、マンションのインターホンは単なる各戸の設備ではなく建物全体のシステムの一部です。管理組合がインターホン設備を一括管理しているマンションも多く、個人の判断で勝手に取り替えてしまうと建物全体の防犯・通信システムに支障をきたす恐れがあります。

そのため、マンションのインターホン交換は基本的に「個人で可能か?」という問い自体が適切ではなく、管理組合を通じて専門業者に依頼するのが原則と考えましょう。では、なぜ個人でインターホン交換を行うべきではないのか、次にその具体的な理由を3つ説明します。

インターホン交換を個人でやらないほうがいい理由

マンションのインターホンを自力で交換しようとすると、様々な問題やリスクが発生します。ここでは、個人でインターホン交換を行わない方がよい主な理由を解説します。

理由1:共用部分との関係でトラブルになりやすい

マンションのインターホンは建物全体の共用設備と密接に関わっているため、個人判断で交換すると管理組合や他の居住者とのトラブルになりやすいです。

インターホン交換は、自分の部屋だけの問題ではなく、共用のオートロックやエントランス通信システムなどマンション全体の調和を考慮する必要があります。例えば、勝手に自室のインターホン機器を最新の別機種に替えてしまうと、エントランスの集合インターホンとの互換性が損なわれたり、他の住戸との連絡系統に不具合を起こす可能性があります。また、外観上も他住戸と異なる機器を設置すればマンション全体の美観や統一感を乱すことになります。

大手管理会社のFAQでも「インターホンが共用部分と連動しているため、個々の部屋だけで交換することはできません。必要な場合は管理組合で協議し全戸一括で行うのが一般的です」と明記されています。

つまり、インターホン交換を個人で強行すれば、「自分だけ良ければいいのか」といった不信感を他の住民に与えたり、最悪の場合管理規約違反として原状復帰を求められるリスクもあります。また、共用設備に不具合が出た場合、原因が個人の無断交換にあると判明すれば、修理費用負担や損害賠償の問題に発展する恐れもあります。こうしたトラブルを避けるためにも、インターホン交換は必ず事前に管理組合に相談し、了承を得た上で適切な手順で進めることが大切です。管理組合主導で全戸一斉に機器更新を行えば、一戸あたりの費用を抑えられるケースもあり、住民間の公平性も確保できます。個人の勝手な判断ではなく、マンション全体のルールと調和を重視することが重要です。

理由2:法令や管理規約に抵触する可能性がある

インターホンを個人で取り替える行為は、国家資格が必要な電気工事に該当したり、マンションの管理規約に違反する可能性があるため、素人が勝手に行うべきではありません。

まず技術的な側面では、インターホンの種類によっては電源配線を直接扱う必要があり、この場合電気工事士の国家資格が求められます。無資格者が電気配線工事を行うことは法律で禁じられており、違反すれば処罰の対象にもなり得ます。またマンションでは、管理規約でインターホン交換の手続きや扱いが定められていることが多く、許可なく共用部分に手を加えることは禁止されています。たとえインターホン親機が専有部分内にあっても、管理規約上それが「専用使用権のある共用部」と位置づけられている場合、個人の判断で交換すること自体が規約違反となります。

実際、電気工事業者の解説によれば「屋内配線から直接電源を取るタイプのインターホン工事は電気工事士の資格が必要」であり、コンセント式や乾電池式以外のインターホン交換はプロに任せる必要があるとされています。さらに、公益的なマンション管理情報によると、住戸内のインターホン親機が管理規約で共用部扱いと明記されている場合には個人での交換が制限されること、そして多くのマンションでインターホン設備は自動火災報知設備等と連動しているため管理組合が一括管理するのが一般的だとされています。これはつまり、勝手な交換は管理規約への抵触行為になりかねないということです。

万一、資格を持たない素人が電源直結式インターホンを無断で交換しようとすると、感電事故や火災など重大な事故につながる危険があります。法律面でも、電気工事士法違反となれば罰金等の法的措置を受ける可能性があります。同様に、管理規約に反して共用部分相当の設備を変更すれば、管理組合から是正勧告を受けたり、原状回復を命じられるケースも考えられます。管理規約は区分所有法に基づくマンションのルールであり、これに違反することはマンション内の信頼関係を損ねる行為でもあります。インターホンの個人交換は法律面・規約面双方のリスクを伴う行為であり、安易に手を出すべきではありません。

理由3:施工不良や保証対象外リスクがある

個人でインターホンを交換すると、施工不良による不具合のリスクが高まるうえ、メーカーや業者の保証が受けられなくなる可能性があるため、結果的に損をする場合があります。

インターホンの配線・設置作業は専門知識が要求され、慣れていない人が行うと配線ミスや接続不良などの施工不良を起こしやすいです。その場では動作しても、誤った接続や不適切な固定によってすぐに故障したり、最悪の場合ショートによる発煙・発火事故につながる危険もあります。また、自分で交換した場合、アフターサービスや保証の面で不利になります。メーカーの製品保証は初期不良などに限られ、施工ミスによる故障は当然対象外ですし、プロに依頼すれば付帯してくる工事保証(一定期間内の不具合無償対応など)も受けられません。

自分でインターホンを交換してしまった場合、もしすぐに不具合が起きても、その原因が施工ミスなのか機器不良なのか判断が難しく、結局プロに再工事を依頼する羽目になるかもしれません。その際には二重の工事費がかかり、当初節約しようとした意味がなくなってしまいます。また、プロにお願いしていれば、例えば設置後1~2年以内の故障なら無償で修理対応してもらえたり、機器のメーカー保証対応もスムーズに代行してくれる場合があります。個人で交換した場合はこうしたサポートを受けられず、全て自己責任・自己負担となります。さらに、素人施工で万一マンション全体のシステムに障害を与えた場合、その損害も保証されません。以上のように、長い目で見れば専門業者に任せた方が安全かつ経済的と言えるでしょう。

インターホン交換を専門業者に任せるべき理由

マンションのインターホン交換は個人で行うにはリスクが大きいため、専門の業者に任せることが望ましいです。ここからは、専門家に依頼することによって得られるメリットを説明します。

共用部分を適切に扱える知識と資格

専門業者にはマンション設備に精通した有資格者(電気工事士など)が在籍しており、共用部分と専有部分が絡むインターホン工事も適切かつ安全に行う知識と技能を持っています。

マンションのインターホン交換を請け負う業者は、建物設備の構造や管理規約の知識も備えています。電気工事士などの国家資格を持った技術者が施工に当たるため、電源の切り離し手順から配線工事の方法、共用設備との接続確認に至るまで正確に作業できます。また、オートロックや火災警報システムと連動した複雑な配線であっても、事前に現場調査を行い最適な交換方法を計画してくれるため、システム全体に不具合を起こすリスクを最小限にできます。

プロの業者に任せれば、作業開始前に必要に応じて管理組合や管理会社との打ち合わせも代行してくれます。例えば共用部の電源を落とすタイミングや、防犯カメラ・オートロックとの接続テストなど、専門業者ならではの配慮のもと工事が進められます。資格を持った技術者は法律に則った手順で安全管理を徹底しますので、感電事故の防止や配線ミスはもちろん、将来的な設備不良の予防にもつながります。また、交換後は新しいインターホンが確実に機能するか、エントランスとの通話・解錠が正常に行えるか等を専門機器で検証・調整して引き渡してくれるため、利用者は安心して使い始めることができます。専門業者は知識と資格があるからこそ、マンション全体の設備に配慮した高品質な施工が実現するのです。

機器や工事に保証がつく

専門業者に依頼すれば、交換したインターホン機器や工事そのものに対して保証が付与されるのが大きなメリットです。

多くの信頼できる業者は、インターホン交換工事後に一定期間の施工保証を提供しています。一般的には設置後2年間は不具合があれば無償で修理・対応するといった内容です。これはメーカー保証とは別に、工事を請け負った業者自身が施工の品質を保証してくれるものです。もちろん機器本体についても、メーカーの定める保証期間内であれば初期不良交換や修理対応が受けられます。プロの業者に任せれば、そうしたメーカー保証の手続きも代行してくれることが多く、自分で購入・交換するよりスムーズです。

トラブル時に管理組合・住民との調整が可能

専門業者はマンションの管理組合や他の住民との調整・コミュニケーションを円滑に図ることができ、工事に伴う様々な段取りやトラブル対応を任せることができます。

マンション全戸のインターホン交換を行う場合は、工事日程の調整や各住戸への連絡など、事前準備がとても重要です。専門業者に依頼すれば、管理組合との打ち合わせから各戸への工事通知まで一括して対応してくれます。例えば、工事日程を決める際には管理組合や住民の予定に配慮し、エレベーターや共用廊下での作業時間帯などを調整する必要がありますが、プロの業者は過去の経験から最適な段取りを提案してくれます。また、工事中の近隣への配慮や、万一工事中・工事後に不具合やトラブルが起きた場合の迅速な対応など、対人折衝や緊急対応能力も備えています。

実際に専門業者に任せると、工事開始の3~4週間前には「◯月◯日~◯日にインターホン交換工事を行います。ご協力お願いします」といった掲示物をエントランスや掲示板に提示し、各戸には個別にチラシやメールで案内を送るなど、きめ細やかな周知をしてくれます。各家庭の都合にもできるだけ配慮し、在宅してもらう日時を調整するなど柔軟なスケジューリングを組んで進めてくれるので、住民からの不満も出にくくなります。万一、問題が発生しても、居住者は業者に連絡するだけで迅速に駆けつけて対処してもらえます。管理組合にとっても、専門家が窓口となってくれることで住民対応の負担が軽減し、工事完了までスムーズに進行します。さらに、プロの視点で「この機種なら全戸一括導入で費用を抑えられる」「将来のメンテナンス計画も含めて提案します」といった付加価値のあるアドバイスを得られることもあります。専門業者に任せれば技術面だけでなく調整役・サポート役としても心強く、マンション全体にとって最良の形でインターホンを更新できるのです。

まとめ:無料相談を活用しよう

マンションのインターホン交換について、「個人でできるか?」という疑問に答える形で、その難しさと専門業者に任せるべき理由を詳しく見てきました。

まとめると、マンションのインターホン交換は共用部分との兼ね合いや法的・技術的制約から個人で勝手に行うべきではなく、管理組合を通じて経験豊富な専門業者に依頼するのが安全かつ確実です。

専門業者に任せれば、適切な資格と知識に基づく施工で安心でき、保証やアフターサービスも受けられます。さらに管理組合や住民との調整も円滑に行ってくれるため、トラブルなく工事を完了できるでしょう。

では実際にインターホン交換を検討する際、まず何をすべきでしょうか。おすすめは、専門家による無料相談や見積もりサービスを活用することです。たとえば、建物のインターホン設備に詳しい一級建築士事務所などが運営する相談窓口では、「マンションのインターホン修理・交換時は管理規約で共用/専有の区分を確認すること」「工事には管理組合の合意形成が必要」など、基本的なポイントも含めてアドバイスを受けられます。相談自体は無料なので、まずは現在のインターホンの状態やマンションの状況を専門家に伝え、交換の必要性や予算感、進め方の提案を聞いてみると良いでしょう。

管理組合の立場であれば、複数の業者に現地調査と見積もりを依頼し、費用や提案内容を比較検討することも可能です。一括で依頼すれば費用が抑えられるケースもありますし、最新機種のデモ機を借りて住民説明会で体験してもらうといったサービスを行ってくれる業者もいます。

そうした無料相談・見積もりの場をうまく活用して、管理組合と居住者が納得の上で計画を進めれば、インターホン交換プロジェクトはきっと円滑に進むでしょう。

インターホンは日々の安心・安全を支える重要な設備です。経験豊富なプロの力を借りて適切に更新し、快適で安全なマンション生活を守っていきましょう。その第一歩として、ぜひ気軽に無料相談を利用してみてください。必要な知識とサポートを得ることで、きっと最善の選択が見えてくるはずです。

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  • 「スマート修繕」は、一級建築士事務所の専門家が伴走しながら見積取得や比較選定をサポートし、適正な内容/金額での工事を実現できるディー・エヌ・エー(DeNA)グループのサービスです。
  • インターホンのリニューアル工事の支援実績は多数(過去半年で数千戸分、2025年1月現在)。数百戸の多棟型マンションでの実績も複数。社内にはゼネコン、デベロッパー、修繕コンサルティング会社、修繕会社、管理会社出身の建築士、施工管理技士等の有資格者が多数いますので、お気軽にご相談ください。
  • 事業者からのマーケティング費で運営されており、見積支援サービスについては最後まで無料でご利用可能です。インターホンのメーカー系のを含む紹介事業者は登録審査済でサービス独自の工事完成保証がついているため、安心してご利用いただけます。

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本記事の著者

鵜沢 辰史

鵜沢 辰史

信用金庫、帝国データバンク、大手不動産会社での経験を通じ、金融や企業分析、不動産業界に関する知識を培う。特に、帝国データバンクでは年間300件以上の企業信用調査を行い、その中で得た洞察力と分析力を基に、正確かつ信頼性の高いコンテンツを提供。複雑なテーマもわかりやすく解説し、読者にとって価値ある情報を発信し続けることを心掛けている。

本記事の監修者

佐藤 龍太

佐藤 龍太

不動産会社および管理会社にて、マンションやビルの修繕・管理業務に長年従事。マネージャー職を歴任し、これまでに300件近い修繕工事に携わる。特にインターホン設備においては、年間3,000戸以上(2025年現在)の見積取得を行うなど、設備改修の実務に精通。豊富な現場経験と管理業務の知見を活かし、マンション修繕に関する実践的かつ専門的な視点で記事を監修。

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