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ベランダ防水工事の費用相場と賢い値引き交渉術

更新日:2026年01月29日(木)

ベランダの防水工事を検討する際、多くの方が費用の目安や値引き交渉について悩まれるでしょう。 本記事では、マンションの区分所有者や戸建て住宅の施主に向けて、ベランダ防水工事の費用相場や値引き交渉の注意点、見積書のチェックポイント、さらに複数業者からの見積比較やセカンドオピニオンの重要性を解説します。適切な知識を身につけ、後悔のない防水工事を実現しましょう。

本記事のポイント
  • ベランダ防水工事の工法ごとの費用相場や特徴を理解し、予算の目安がつかめる。
  • 見積書で確認すべき項目や不明点のチェックポイントを知り、適正価格の判断ができる。
  • 値引き交渉のリスクとコツ、複数業者比較の重要性を学び、満足度の高い契約に繋げられる。

ベランダ防水工事の費用相場(工法ごとの㎡単価目安)

ベランダ防水工事にはいくつかの工法があり、採用する防水工法によって費用の単価(㎡あたり)が異なります。

以下に代表的な工法とその特徴、費用相場の目安をまとめます。

ウレタン防水(ウレタン塗膜防水)

液状のウレタン樹脂を下地に直接塗布して防水層を形成する工法です。複雑な形状の場所にも施工しやすく、ベランダでもよく採用されます。費用相場は約5,000~7,500円/㎡程度で、耐用年数は標準的に10年前後(定期的なトップコート塗り替えで延長可能)です。

FRP防水

ガラス繊維(マット)に液状のポリエステル樹脂と硬化剤を染み込ませて積層する工法です。硬化後はプラスチック状の堅固な防水層となり、耐久性・耐水性に優れます。ベランダでも戸建て住宅のバルコニーなどに使われますが、材料・施工が専門的で単価は約6,000~10,000円/㎡とやや高めです。耐用年数は10~12年程度と長めですが、下地の動きに対する弾性が低いため、木造住宅など揺れや伸縮の大きい建物ではひび割れが発生しやすい点に注意が必要です。

シート防水

塩化ビニル樹脂(塩ビシート)やゴムシートを下地に貼り付ける工法です。下地を選ばず施工でき、広い面積でも工期が短く済む利点があります。費用相場は約6,000~15,000円/㎡と幅があります(シート種類や固定方法による)。耐用年数は13~15年程度と比較的長いですが、ベランダのように狭く障害物や段差が多い場所ではシートが浮きやすく、施工に不向きな場合があります。小規模なベランダでは、シート防水より上記のウレタンやFRPが選ばれることが多いでしょう。

アスファルト防水

アスファルトを溶かして複数層重ねる伝統的な工法で、大型建物の屋上などで採用されることが多いです。費用相場は約6,000~22,000円/㎡と工法・規模によって大きく変動します。耐久性は高いものの、重量があり下地の強度が必要なため、ベランダには通常用いられません。

▶︎ポイント

ベランダ防水工事の一式あたりの総額は、㎡単価×面積に加え、下地補修費や人件費、諸経費などを含めて算出されます。たとえば数㎡程度の小さなベランダでも最低数十万円(8~15万円程度から)の予算は見込まれるケースが多いです。工事規模が小さい場合、㎡単価で計算した合計より割高になることもあります(材料の余剰や出張費等の影響)。逆に広い範囲をまとめて施工する場合は単価が割安になることもあります。適正な予算感を掴むには、まず上記単価相場を参考にしつつ実際に業者から見積もりを取得して確認することが大切です。

値引き交渉の落とし穴と注意点

工事費用は安く抑えたいものですが、過度な値引き交渉には注意が必要です。防水工事は材料費・人件費など必要経費が多く、極端に安くできる余地はあまりありません。そのため、無理に値切ろうとすると以下のようなリスクがあります。

品質低下・手抜き工事のリスク

大幅な値下げに応じる業者は、赤字を避けるため工程の一部省略や材料グレードの引き下げを行う恐れがあります。実際、極端に安い価格を提示する業者では、下地処理を十分に行わなかったり、塗膜の厚みが基準に満たなかったりと施工品質の低下が報告されています。そのような手抜き工事では一時的に雨漏りが止まっても長持ちせず、結局早期に再工事が必要となり余計な費用がかかるケースもあります。

トラブルの発生

防水工事後に不具合が出ても、元々の施工不良が原因だと業者が認めない、あるいは保証が付いておらず無償補修に応じてくれないといったトラブルにつながりかねません。値引きを強く求めすぎて関係が悪化すると、工事中のコミュニケーション不足やアフターケアの放棄といった問題も起こり得ます。

適正価格の理解不足

仮に一社目の提示額が高すぎる場合であっても、根拠なく「◯◯万円まで下げて」と要求するのは避けるべきです。適正価格を下回る安値で合意してしまうと、前述のように施工内容が不十分になる可能性が高まります。値引き交渉は必要に応じて行うべきですが、その工事に見合う最低限の費用はどの程度かを把握することが重要です。

▶︎注意

一般に5~10%程度の値引きであれば業者も企業努力で対応できる範囲とされますが、2割(20%)以上の値引きはどこかにしわ寄せが来る可能性が高いと考えましょう。むやみに最安値のみを追求せず、適正な施工と品質を確保できる価格帯で発注することが、結果的に長い目で見て得策です。

見積書で確認すべきポイント(工法の適合性・付帯工事の有無など)

防水工事の見積書を入手したら、項目ごとの内容を精査することが不可欠です。専門用語が多く一見難しそうに見積書も、押さえるべきチェックポイントを知っておけば適切な判断ができます。特に以下の点に注目しましょう。

採用工法・材料の適合性

見積書に記載された防水工法が、ご自身のベランダの構造や状態に適したものか確認します。例えば、ウレタン防水は柔軟性があるため複雑な形状や多少の動きに追従しやすいなど、それぞれの工法にメリット・デメリットがあります。提案された工法が自分の建物に適合しているか、専門家の知見や資料を参考に判断しましょう。また、使用材料のメーカー名や商品名が見積書に明記されているかも確認します。具体的な製品名があれば耐用年数や性能を調べやすく、比較検討もしやすくなります。

下地処理・付帯工事の有無

防水工事には必ず下地処理が伴います。高圧洗浄やケレン(古い塗膜の撤去)、ひび割れ補修、プライマー塗布などの工程が必要ですが、これらが見積書に明記されているかチェックしましょう。例えば「下地処理一式」としか書かれていない場合、具体的に何をするのか不透明です。下地処理や補修内容は項目と単価を明示してもらい、手抜きが無いよう確認します。

また、ベランダ防水では笠木(手すり部分の天端)や排水ドレンの防水・交換処置など付帯工事が発生することがあります。見積書に笠木やドレンの処置について記載が無ければ、「その部分はどうなりますか?」と確認しましょう。必要な付帯工事が漏れていると、後から追加費用を請求される可能性があります。一方、逆に不要と思われる工事項目(例:ベランダに面積以上の材料費が計上されている等)が含まれていないかもチェックしてください。

保証内容・アフターサービス

見積書に施工後の保証期間が記載されているか確認します。防水工事では5年保証・10年保証などを付ける業者も多いです。保証年数だけでなく、保証の範囲(漏水時の無償補修など)も聞いておくと安心です。

また、定期点検の有無も重要ポイントです。優良な業者は工事後1年目や数年ごとの無料点検をサービスに含める場合があります。定期点検がある旨が見積書や提案書に書かれていれば、アフターケアまで考えている証拠と言えます。

諸経費の妥当性

見積書の末尾にある「諸経費」「共通仮設費」等の項目も見逃せません。これは現場管理や事務経費などの総額ですが、明確な基準が無いため業者間で差が出やすい部分です。極端に高額に計上されていないかチェックしましょう(目安として全体の5~10%程度)。不明瞭な場合は内訳の説明を求め、納得できるか確認してください。

▶︎ワンポイント

見積書を細部まで確認することで、各社の提案する工事内容の違いや単価の根拠も見えてきます。内容と価格を正しく理解すれば、どの業者が高品質でコストパフォーマンスに優れるか判断しやすくなるでしょう。見積項目を理解することは、適正価格で契約するための第一歩です。

複数業者からの見積比較とセカンドオピニオンの重要性

防水工事に限らず、修繕工事では一社だけで決めず複数の業者から見積もりを取る(相見積もり)ことが鉄則です。複数社の見積もりを比較することで、以下のようなメリットがあります。

価格の妥当性が分かる

各社の提示金額を見比べれば、極端に高い・安い見積もりが浮き彫りになります。ある程度の相場感が掴めるため、提示価格の妥当性を判断しやすくなります。もし一社目が不当に高かった場合も、他社の見積もりで適正価格の目安が得られます。

提案内容を比較できる

業者ごとに得意な工法や重視するポイントが異なるため、提案内容にも違いが出ます。「ある業者はウレタン防水+トップコートまで含めた見積、別の業者はトップコート無しでFRP防水を提案」といった具合に、工法や工事範囲の違いが分かります。ただ単に安い方を選ぶのではなく、工事内容・使用材料・保証条件まで総合的に比較検討することが大切です。

業者の信頼性を見極める

見積提出までの対応(現地調査の入念さや説明の丁寧さ)や、見積書の内容(項目の詳細な記載や保証の有無)を比較すると、各社の真摯さやプロ意識が見えてきます。比較する中で「この会社は信用できそうだ」と感じる材料が増えるでしょう。また、複数の見積書を比較検討する過程でこちらの知識も深まり、業者との交渉もしやすくなります。

さらに、大きな工事や専門性の高い工事では、第三者のセカンドオピニオンを活用するのも有効です。防水の専門家や一級建築士に「この見積もりは適切か」「他にやるべき工事はないか」といった観点でアドバイスをもらえれば、不安の解消につながります。

▶︎ポイント

相見積もりを依頼する際は、各社に同じ条件で見積もりをお願いするようにしましょう。現場の状況説明や要望事項(「既存防水層を撤去してから新規防水」「〇年程度の耐久性が欲しい」等)を統一することで、純粋に価格と提案内容の差を比較できます。

また、提示された各見積書について不明点は必ず質問し、必要に応じて専門家に意見を求めることが肝心です。こうした手間を惜しまないことが、結果的に納得のいく業者選び・工事成功につながります。

まとめ:適正価格と品質を両立するために

ベランダ防水工事を成功させるには、相場に見合った適正価格で、必要十分な工事を行うことが大切です。今回解説したように、まずは工法ごとの単価目安からおおよその費用感を掴み、見積もり取得の段階では複数社から提案を集めて内容と金額を比較検討しましょう。値引き交渉は場合により有効ですが、過度な値切りは品質低下のリスクを伴うため注意が必要です。見積書の細部までチェックして不明点をクリアにし、信頼できる業者を選定することが何より重要です。

また、第三者支援を活用すれば、自力では難しい相見積もりの手配や精緻な見積査定を行ってくれるため、適正な施工内容で費用を抑える強い味方になります。こうした手段も賢く取り入れつつ、十分に納得した上で工事契約に臨むことが肝心です。

防水工事は建物の耐久性や生活の安心に直結する重要なメンテナンスです。適切な知識と準備、そして専門家の力も借りながら、品質とコストのバランスが取れたベランダ防水工事を実現してください。

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本記事の著者

鵜沢 辰史

鵜沢 辰史

信用金庫、帝国データバンク、大手不動産会社での経験を通じ、金融や企業分析、不動産業界に関する知識を培う。特に、帝国データバンクでは年間300件以上の企業信用調査を行い、その中で得た洞察力と分析力を基に、正確かつ信頼性の高いコンテンツを提供。複雑なテーマもわかりやすく解説し、読者にとって価値ある情報を発信し続けることを心掛けている。

本記事の監修者

遠藤 七保

遠藤 七保

大手マンション管理会社にて大規模修繕工事の調査設計業務に従事。その後、修繕会社で施工管理部門の管理職を務め、さらに大規模修繕工事のコンサルティング会社で設計監理部門の責任者として多数のプロジェクトに携わる。豊富な実務経験を活かし、マンション修繕に関する専門的な視点から記事を監修。

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